即興演奏が大好きな生徒さんがいます。

他の生徒さんたちからも注目を集めた、クリスマス会での演奏。

年長さんのKちゃん。タイトルも自分でつけました。

題名は「さいごのしゅだん」。

そのネーミングセンスにも驚く講師です。

ちょっと気まぐれでおちゃめで恥ずかしがりやさん。

ピアノを弾く時の集中力はハンパないです。

それも、自分が楽しいと思う音を出しているときは

何分でも熱中しているといった感じなんです。

そんな時私はじっと聴いていたり、さりげなくアドバイスしたり、

入れそうだと思ったら伴奏で入ってみたり。

そんな風にピアノを楽しんでいるKちゃん。

昨日はまた、レッスンで新たなレジェンドを作ってくれました。

幼稚園の音楽会のために、今練習中の「アラベスク」。

ブルグミュラーの「アラベスク」を、幼稚園の先生がアレンジ

されて(だと思います)、みんなで合奏しているようです。

Kちゃんのパートは「ソプラノ」。

「じゃ、せんせいはアルトやってね!」

そう言われて間髪入れずに演奏が始まりました。

もちろん、私はアルトのパートがどういう音なのか知りません。

まま、前回も聴いていたので何とかそれらしく弾けたかな。

「じゃ、こんどはクシコスポストね!」

と。今度は私はソプラノらしい。

幼稚園のアレンジものは、はしょったり繰り返しを多く入れたりと

楽譜を見ないとホントの音はわかりませんが、Kちゃんの演奏に

私はついていきました。

「じゃ、こんどはね。メヌエットね!」

ペツォルトの「メヌエット」(バッハ作曲と言われていた)を、

ハ長調で弾きだしました。

しかも前奏と後奏はオリジナルらしく、私はそこは伴奏が

つけられず~・・。

「せんせい~~、へた~!」



Kちゃんのダメ出しが出ました(;´∀`)。

「ごめん、ごめん。」

すると、昨日一緒にレッスンに来られていたママとおばあちゃまが

「だってさ、先生はKの幼稚園の合奏知らないんだよ~。

すごくない?練習してないのに、先生合わせてくれてるんだよ。」

と、フォローしてくださいました。


さてそこで突然閃いた私、

「ねね、Kちゃん。3曲繋げて弾いてみない?」

実はKちゃんは、昨年の発表会の時に自分で選んだ3曲をメドレー

にして演奏しました。

だから、メドレーで弾いてくれるかなと思ったのです。

「いいね♪やってみる。いくよ~」

Kちゃんの演奏はKちゃんが始まりと言ったら始まりなんです。

①アラベスク (原調のまま=イ短調)
②クシコスポスト (同じく原調=ホ短調)
③メヌエット (これはハ長調に移調)

Kちゃんは、その3曲を繋げて弾くことにすでに集中しています。

私は、次は伴奏に回るのか、それともメロディに回るのかKちゃん

の演奏に即座に反応して弾きました。

おそらく10分は弾き続けていたと思います。

幼稚園児の10分は長いです!良く最後まで弾ききりました。

もう講師もママもおばあちゃまも大喜び!大感激。

「すごい、すごい!Kちゃん、じょうずだったね。」

「あ~~つかれたぁ~~。」

「先生もすごい!」

「でもさ、せんせい、やっぱへた~!」

((´・ω・`)

Kちゃんの頭の中では、幼稚園で全員で演奏しているときの

音が鳴っているのでしょう。私は同じようには合わせられないので

お許しをm(__)m。


Kちゃんは疲れてもう立てな~い、喉かわいた~と言いながら、

ごほうびのお菓子を選んで、3人で帰って行きました。


クラシックの演奏法を、基礎からガッツリ指導させていただく

生徒さんが多い中、このKちゃんの大物っぷりにも感動する私です。

私の教室は個性豊かな子が多くて、教えていて楽しいです。

出会いに感謝します♪




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