レッスンで緊張しない人はいないかなと思います。

子供でも大人でも、初心者でも上級者でも…。

昨日のレッスンにて、緊張していつも通り弾けなくって悶絶して

いた大人の生徒さんに、

「それはそうですよ~。家と同じように弾けなくって当たり前です。

 いいんですよ、それで。緊張しない人はいませんから。」

と申し上げましたら、

「えーっ、そうなんですか?!」

とびっくりされました(^-^;。

最近ご入会された生徒さんですが、びっくりされたことに

私の方もびっくりしました。

緊張するからいつも家でうまくいっていることができなかったりも

しますが、それも大事な経験です。

面と向かってのレッスンの意味は大きいです。

ピアノという楽器は、自分の楽器を持ち運んで演奏が難しい

ですから、レッスンなら私のグランドに発表会なら会場のグランドに

自分の感覚を総動員して合わせていく能力が必要です。

完璧にはできないかも知れないけれど、今自分にできうる精一杯の

演奏を目指して努力することはできる。

とは言え、やっぱり思う様に演奏を成功させたいのが本心ですよね。

思いもよらない楽器の反応や、緊張で身体が固くなって予想外な表現

になってしまって、ショックを受けることも多々あるかと思います。

かくいう私も同じです。

楽器が変われば、緊張もいつも以上にしますし会場の意外な響きに

びっくりして手が止まったり、いつも大丈夫な個所が怪しくなったりも

します。

いくら根を詰めて練習したといっても、本番は練習とは違う。

レッスンで演奏するときも同じ。

いつもと同じようにはいかなくって当たり前だと、自分に言い聞か

せていくしかないですね。それはあきらめるという意味ではなく。

その場の楽器や音の響き方に寄り添っていく姿勢…。

その姿勢があるなら、少しくらい乱れても良い演奏になるのでは

ないでしょうか。

本人が一番自分の演奏に厳しいですから、その演奏を聴くのは

二度と嫌かも知れませんが(笑)、それでも精一杯力を尽くした

演奏ならば後悔はないと思うのです。

普段からやるときには全力で練習することも必須ですけれど、ね。

要は、一生懸命頑張れたならそれでいい。

そういう一生懸命な自分を好きになるために、レッスンや本番がある。

レッスンも本番も、自分の演奏技術と心の成長のためには、

無くてはならないものと言えるのではないでしょうか。

レッスンは一対一。ひざ突き合わせての濃い時間は、

言葉では伝わりにくい内容も、伝えることができます。

そして生徒さんにも、一番効率よく伝わる方法だと思います。

実演して、実際に音を聴いて、良いこととそうでないことの区別が

できるようになる。

今、自分にもっとも必要な練習は何なのか知ることができる。

家での練習に効率よく役立つ方法を伝えたい。

生徒さんのより深い理解につながるレッスンを、これからも

目指して指導を続けて参ります。



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