毎日のレッスンは午後からですので、午前中に家の用事を済ませます。

買い物でお買い得品をゲットしたり、役所へ行ったり、相談窓口へ行き

娘のことについて情報をいただいたり…。

昨日も然り。自転車で市内をうろうろとしておりました。

我が家の自由人である娘のように、気ままに空に遊ぶ雲を見上げ

ながら、あっちへこっちへと移動しては用事をこなしました。


それから私はあまり料理について語りませんが(語れるほどの

腕がナイのです(^-^;)、午前中は夕食の準備もします。

涼しくなってきたこの時期は煮込み料理ばかりでもOKなので、

楽でいいですね。というか、なるべく時短で作れるものばかり

作っています。

娘は幼いころから味覚が敏感で、ダシが効いたものや

天然の旨みを含んだものを好んで食べていました。

あとは食材そのもののおいしさを堪能。

和風の煮物、昆布やカツオのダシのきいたお吸い物、

焼のり、煮干し(おやつは煮干しが多かった)、芋・栗・かぼちゃ。

完全和食党なのに、なぜか日本人のココロ=お米をほとんど受け

付けず…(涙)。パンなど論外です。ラーメンもうどんも。おかゆも。


お子様ランチには目もくれず、ハンバーグやから揚げ、スパゲティ、

カレー、シチュー、グラタンなども、食べない。子供なら絶対食いつくで

あろうメニューなのに、いくらお腹が空いていても食べない。

生野菜はダメ、温野菜もほとんど無理。緑の野菜は残すし。。。


いわゆる偏食ですね。自閉症児にはありがちです。

味覚が敏感なだけではなく、感じ方のバランスがうまく取れていない

からかも知れません。不安から、より気持ちの安定する決まったもの

しか食べないという傾向もありますね。

彼ら彼女らにとっては、この社会のことは定型発達児よりもわかり

つらい。だから、こちらが思うよりもストレスや不安を強く抱えながら

生きていると思います。その不安感や恐怖感は意外なほど強い。

食に関することだけでなく、行動のこだわりにもそれは影響します。

ここでは食の話を出しましたので、ほかの自閉症児でたとえば

こんな子もいました。

お米は「コシヒカリ」しか食べないとか、それを巻く海苔はどこどこの

産地のじゃなきゃダメだとか…。その子によっていろいろパターンが

あります。


Jの場合は先述の通りでした。煮物がいまだに上達しない母ですが、

それでも当時はなんとか食べ続けてくれました。

今は懐かしい(?!)過去の苦労話です。今はめでたく笑い話に

なりました。あんなに食べなかった子が、今ではもんのすごく食べる

子に変身!しかも、なんでも食べます。

学校の給食時には牛乳しか出ないというのに、牛乳が大嫌いな娘。

ここ数年でやっとガマンして飲めるようになりました。

野菜もね、残さず食べます。食事はまず嫌いなものから。

①牛乳
②苦手な野菜もの
③普通に好きなもの
④大好きなもの

…の順番で家では食べます。そして最大のお楽しみ=デザート。

抹茶アイスだったり、チョコバーだったり、なるべく少な目に出します。


昔と比べて、Jの食に対する意識や食べる範囲があまりにも今は

広がったので、振り返ってみるとなんだかヘンな感じがします。


…秋空に浮かぶ雲を見ていると、その形に一つとして同じものはなく、

ちょっと目を離すと形が変わっています。

ぽや~んと呑気に遊んでいるかなと思いきや、変わり身素早く

いつの間にか別のものになっている。


子供の成長も同じかも知れないですね。

見守る親の中ではいつまでもあの赤ちゃんの面影が残った

ままですが、目の前にいるこの子はもう私と肩を並べるほど

大きくなりました。そして、しゃべらなかった子が今では一語文から

二語文を話すように。。

相変わらず「おんぶ」が好きな、おかしな中学生ですが、

幼児期と違うのはもうべたべたして欲しくないと感じている

らしいこと。

偉いね~すごいなあ~と母は感動し、むぎゅーっとしても、

(おかあさん、なにすんのさ。)

と結構覚めた反応が返ってきます。

親としてはなんだかさみしい。…もっとべたべたしようよ。(笑)


子供はいつまで経っても子供じゃないということですね。

アタマではわかっているのですが、心でわかっていない母です。





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