本日は、おくるまで掛川市に行ってまいりました。



ヤマハ株式会社・掛川工場ハーモニープラザです。

YAMAHAのグランドピアノやアップライトピアノの工場に

隣接しています。

事前に予約を入れておけば、どなたでも無料で工場見学が

できるのです。

夏休みですので、親子連れまたはピアノの先生と生徒さんたちが

いっぱいいました。

エントランスホールに展示されているピアノは、貴重なものばかり。

創業当初の貴重なピアノやオルガン、ピアノの構造や歴史、

レアなピアノも電子ピアノも、そしてリヒテルが弾いた2台のフルコンも。

ここは写真OKですので、たくさん撮りまくりました。

そして、試弾できる楽器も多いです。

私は最初に写真を撮り、工場見学を終えて、最後に

巨匠リヒテルの弾いた2台を弾きました。


さて、まずはじっくりと観察するところから。



1887(明治20)年、小学校のオルガンを修理したことがきっかけで、

医療器械の技師であった山葉寅楠(とらくす)は、浜松でオルガン

製作を始めました。1897年「日本楽器製造会社」を設立。

これがヤマハ株式会社の前身です。


100年以上前に作られた、グランドピアノ。85鍵。(黒檀&象牙)



明治40(1907)年ごろ(推定)・49鍵


昭和初期のアップライトピアノ1920年。



アップライトピアノやグランドピアノの打鍵機構も

お姉さんの解説付きで大変わかりやすく学べました。





もしハンマー(弦を打っている部分)が、

フエルト(羊毛100%)ではなく、

鹿革や、ゴム、ローズウッド、アルミ、銅、鉄・・・だったら?

…実際にいろいろな素材から発生する音を聴くと、目からうろこです。


そしていよいよ工場の内部へ。

ワクワク、ドキドキ!

そこには、最先端の技術を活かしながらの職人魂がありました。

これは実際に目で見て感じるのが一番でしょうね。

だから…詳しくは書きません~。

約一時間半の工場見学は、ピアノという楽器の素晴らしさを

再発見する旅でした。




左は、大阪万博(1970年)で大阪フェスティバルホールで

リヒテルが弾いたCF。

右のピアノは1994年にリヒテル最後の日本公演の時のCFⅢS。

この贅沢な2台を演奏できるなんて~と緊張しながら、

ピアノの前に座りました。

ベートーヴェン、モーツアルト、そしてショパン。

ほかの方もいますので、かいつまんで弾きました。

もうね、なんとコントロールの難しい楽器だろうと…愕然としました。

普段家のグランドでは出せない(出ない)音が出るのです。

国産車に乗っている一庶民が、めちゃくちゃ感度のよいF1カーに

いきなり乗っちゃった…!みたいなね。そんな感じです。

深みのある音、微妙で繊細なタッチコントロールを必要とします。

性能が良すぎて、楽器自体の可能性がありすぎて、

私の持ち合わせている技量では即応できない。

まさに、F1カーです。超一流のピアニストだから運転できる車。


でも、超一流ではなくても私もピアノ弾き。

いつまででも弾いていたいくらい魅力に溢れていて、

一瞬で引き込まれたピアノでした。


2台のフルコンのそばには、リヒテルの残した言葉がありました。

「本当に良いピアノというのは、

心の感度を表現してくれるピアノである。」






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