「先生、仕上げのテンポは速くしなくてよいのでしょうか?」
生徒さんのお母様からご質問をいただきました。
「ええ、良いです。早く弾いてつっかえてしまうより、
ゆっくりめで確実に弾けたほうが断然よいです。」
私はそう答えました。
もちろん理想のテンポで演奏できたらサイコ―ですが、
奏者自身のアタマも心も付いて行ってないのに、
ただテンポだけその曲っぽく弾くのは意味がありませんね~。
納得できる演奏って、安心して聴いていられるもののこと。
多少ゆっくりでも、本人も冷静に落ち着いて自分の音が聴けて
いる状態での演奏がいいです。
私の生徒さんたちには、
「仕上げのテンポを、本番でも守るんだよ。
絶対に速くなってはダメ。身体と心にこのテンポを叩き込んで。」
…本番が近くなると、さらに体育会系になる講師です。
演奏に「絶対」はあり得ませんが、強く意識して練習するのは
決して悪いことではないと思います。
いわば自分に暗示をかけるのです。
自己コントロールですね。
やってもどうせ本番で間違えちゃったりするも~んなどと、
開き直っちゃダメ。
テンポ設定、表情豊かな音を出す、良い姿勢、ステージマナーを守る。
耳を澄まして、心を静かにして、真剣に練習しながら自分に言い聞かせる。
練習って、手指を動かすだけじゃないです。
自分の心にも常に語りかけ、常に自問自答しながら、
良い演奏をひたすら地道に目指すのです。
練習嫌いなこの方のピアノは、いつも同じことの繰り返し。
定型発達のお子さんとは比べ物にならないくらい、レベルは…
ですが、同じことの繰り返しでも細く長く続けていってくれたら
私はそれでよいと思っています。
年々少しずつ進化しているようですし。
…しかしJよ。
その…お口を開けっぱなしで演奏するクセ、何とかならないかネ?
ババにいつも言われているでしょ?
「お口は?」
ってね。
その都度、(ん!)と口を結ぶんだけど、5秒後にはまた
ぱっかり開いちゃうんだよね。
お母さん、結構ガマン強いほうだと思うけどこの注意の繰り返しは
一番根気が要るように思うんだよ。(笑)
そう、生徒さんのレッスンよりも。お母さんの自分の練習よりも、ね。
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