緊張感を適度に持って演奏することは、非常に大切ですね。
「親しき仲にも礼儀あり」ということわざもあるように(笑)、
ながーい期間取り組まなければいけない曲とは、
家族のように毎日お付き合いしなくてはなりません。
お付き合いしている人(曲)にも礼儀を尽くさなくっちゃ。
お互い見慣れちゃったからってテキトーに練習したらダメ~!
ご本人にはテキトーなつもりはなくても、案外どこかで気が抜けたり
しているものです。
不真面目じゃないけど、ちょっと油断して弾いているとでも
申しましょうか。それは先生にもあることです。
人間だからね、機械みたいにいつでも正解がすぽーんと出る
わけじゃないから…。ぼーっとしながら、弾くことだってある。
でもその都度、自制心を意識的に働かせて思い直すんです。
(ああ、しっかりしなきゃ。)ってね。
自制心だけじゃなくて、自分の心のどこを自制して何に集中すべきか
を考えて気持ちを入れ替えるのです。
しゃきっとね。
アンニュイな気分の時は、無理して弾いてもこんがらがっちゃうことも
ありますね。余計な力が入っちゃたりして、ちっとも上達しないことも。
だからこそ、長い練習期間を持たせるのです。
うまくいかない時は練習しないほうがいいこともある。
その時間も考慮した上で大きな曲を渡すんです。
それでも今年は遅めの選曲と練習開始にしました。
私が意図的にそうしたのですが。
それは、無駄に長く練習期間を取っても集中しなければ無駄だと
思ったから。そして、その分普段の課題を進めて欲しかったから。
ステージでは普段積み重ねた実力が出ます。
一発勝負。やり直しはないですから…。
本番ってのは、怖いもんです。
でも、うまくいったときにはこの上ない喜びと充実感が待っているから。
それは経験したらヤミツキですよ♪
だから、緊張感を持って日々の練習に打ち込んでください。
それも適度なね。
本日の生徒さんの一人、小6のSちゃん。
気持ちがノリノリだと素晴らしくきらきらした演奏になりますが、
ちょっと…ムラがあるところが…玉にキズ。
負けん気の強い子で、頑張り屋さん。
だから、課題の曲はSちゃんが本番で納得できる演奏にしてあげたい。
と言うか、自分でそうできるように私が導いてあげなくては。
ほかの生徒さんと同じように、ここ数週間のミッションの一つに
「録音」があります。
自分の演奏を家で録音し、その演奏を聞き返して分析をする。
欠点や良い点を同時に見極めることで、さらなるレベルアップを
目指してもらうのがねらいです。
しか~し。
自宅で録音するのと、レッスンで録音するのとでは違います。
表現力をつける指導が中心でしたが、身体全体で豊かな音色を
身に着けるのに苦労していました。
仕上げの段階でまだできていないことが、理解できたかな?
私が弾いて聴かせたり、一緒に弾いたり~の中では上手に
弾けていましたが、いざ録音となったらカチンコチン。
さっきはできていたことが、できなくなってしまった。
「あ~~~固まっちゃった~ぁ~

Sちゃん、自分の演奏に大いに不服あり。
わかるよ、わかる。
先生も、うまくいかないときたくさんあるよ~
一緒に頑張ろうよと励ましたら目を大きくしていました。
「先生もそういうことあるんですか

ええ、もちろん。アリアリですよ~(笑)。
悔しそうなSちゃんでしたが、この経験を無駄にしないで、
おうちに帰ってさらに奮起して練習に励んで欲しいと思います。
お互いに後悔のない演奏を目指そうね♪
玄関のグリーンさんの一つ、「f」の花が咲きました!
きっとね、生徒のみんなを励ましてくれているんだよ。
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