昨日、愛野 由美子先生のセミナーでブルグミュラー25の練習曲の
美しい演奏を聴いたから…というわけではないのですが、
本日のレッスンにて、”タランテラ”を仕上げの予定だった
生徒さんのお話しを少し。
この”タランテラ”は、のっけから緊張感とスピード感あふれる
カッコいい曲ですが、なかなか技術的に難しく、しかもうまく脱力できないと
スピードアップできません。
まず一通りゆっくりめに指慣らし。
…今日は仕上げだけど…、ちょっと自信なさそうかな??
講師はだいたい最初の何音かを聴くと、今週の練習量や
どれだけ楽曲と密で濃い時間を過ごせたかが、わかります。
もっと言えば、レッスン室に入って来た時、あいさつの調子によっても
なんとなく…(おっ。もしかして…)と感づくものです。
講師の嗅覚?直感?…とでも言いましょうか。。。
でも、実際に演奏を聴いてみないと何とも言えませんけれど、ね。
さてその生徒さんですが、レッスンの中で私と一緒に
さらに”タランテラ”の曲の内容を深く掘り下げて行きました。
私が弾いてみますと、
「先生~~!軽々ですね。いい音♪」 (○○ちゃん、先週も言っていたよね~(^o^;))
「ここで落として、ここで抜く。(←ゆっくり弾きながら説明)
弾く人が楽だと、音も軽く、いい音になるよ。
腕も使って。それからもっと身体全体で表現してごらん。
指先だけじゃなくて…。」
私の音はとても愛野先生にはかないませんが、
より美しい演奏にするためのお手伝いをするのには、
実際に目の前で示すのも一つの方法ですから…。
…今日のレッスンで、その生徒さんは何度もコツをつかもうと
努力しましたが、結局突き詰めて行けば行くほど…自分の演奏に
納得できないようでした。
その様子を見て、私は尋ねました。
「どうだった?…自分の演奏。」
「先生、まだマルをもらえません。もっと練習してうまくなります。」
やっぱり、良い演奏をしようと追求すればするほど欲が出ますね。
それは、良い欲だと思います。
その生徒さんは、わりと、その~いつも…スロースターターですが、
自分の演奏に納得できないと気がついたらいつでも、
そこからが新たなスタートですから、気持ちを前向きに
より良い演奏を目指してくれたらと思います。
一週間余分にかかるのは、確かにちょっと遠回りかも知れないけれど、
価値ある時間を得られるのであれば、無駄ではない。
これなら自信を持ってマルがもらえると、自分が納得できるまで、
目指す音色に向かって、まっすぐに突き進んで欲しいです。
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