ピアノを演奏する上で、大変重要なのが”手の形”(指も)です。
実は私は、高校生までマムシ指でした。
(マムシ指→親指の付け根が窪んでしまう指のこと)
この、クリップの親指の様な形です。
でも、それまでずっと付いていた先生には、
“マムシ指”だと言うことは一度も指摘されたことがありませんでした。
受験のために、先生を変わった時、その先生から
「安子さんは、マムシ指ね。直せばそんなに疲れずに弾けるわよ。」
と言われて初めて、そういう指だったんだ自分は~と気が付いたのです。
…のんきなもんです。今から振り返るとお恥ずかしい限り…です。
でも、(どうして他の人が軽々とオクターブや、
がっちり和音を掴めるのに、私は、こんなに疲れてしまうのだろう。)
と、ず~っと、悩んでいました。
学年が進んで、曲が大きくなればなるほど、その悩みも膨らんで…。
ですから、教えていただいたからには直さなきゃ~!と私は必死でした。
とは言っても、直すための本もないし、ネットもまだなかったし、先生も
「親指の付け根を、反対側の手の指で内側から押しだして見てご覧。」
とおっしゃって、あとは自分の力で何とかするしか無くて…!
私は、今で言うテーピングをしてみました。
でも、医療用のテープは弱くてダメ。
よし!それならセロテープだ。というB型の思いこみにより、
右も左も親指の付け根が出るように、
グルグルのがっちがちに固定して、ピアノの練習をしました。
今思えば、かなり乱暴なやり方だったなと思います。
ヘンに指を固定したまま、ピアノを弾いたら
また別の部分を痛めるキケンが在りますから…。
ああ、若さってコワイ。ヽ(;´Д`)ノ
でも、そんな自虐的な方法で効果が出たのか、
半年だったか一年だったか…
結構日々格闘しましたが、“マムシ指”を直すことができました。
いまでは、バッチリこんな指です。
左手。
右手。
オクターブも、マムシ指だったころの苦労がウソのようです。
しわがいっぱいなのは、スル―してください(笑)。
今、お教室に通っている生徒さんの中にも、”マムシ指”の子が少し。
それを、どううまく矯正していくか…共に探っている途中です。
私が、指や手の形の強化グッズを使うのも、
みんなには、私のような苦労をしないで欲しい…そう思うからです。
(にぎにぎボール・でっかい洗濯バサミなどなど…。)
意識して指や手を使っていけば、きっとピアノに適した指になります。
経験した者だからこそ、わかる苦労。
そんなに威張れた話ではありませんが、
きっと何らかの役には立つはず!
そう信じています。
…そして…。一番アタマがイタイのが娘の指です。
悩んだって、彼女の場合は直すのは大変難しいでしょうね~。
さしあたり、”音楽って楽しいね”と感じてくれるだけで、いいかな?
この付け根が~。。気になるぅ~
「指、まるまるして!」というと、一応、こんな風にしてはくれますが、
すぐ崩れます。…まま、今のところは目をつぶりたいと思います。σ(^_^;)
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