基本的に、レッスンというものは
”家でじっくり取り組んだ結果を聴かせてもらう”
というものです。
でも、昔と違うのは
”双方向のレッスンが求められる”と言うこと…でしょうか?
ですから、ただ”やってきなさい”とか”なぜできないの?”という言葉は
かけません。
本人が納得できる方法を、一緒に探します。
私が取り入れているレッスングッズも、
それを手助けしてくれるツールの一つです。
グッズばかりにたよりませんが、言葉かけを工夫したり、
生徒さんが自分で納得できる答えを見つけられるように、
それと気づかれないように、こちらからいろいろと仕掛けます。
でも、自分の取り組むべきことをしっかりと諭すこともあります。
本日はそのお話しです。
「先生、今週はしっかり練習してきたので、自信があります!」
と豪語した○○ちゃん。
バイエル後半レベルの曲を一週間に数曲やっています。
「それは、楽しみ!じゃあ、さっそく聴かせてね。」
と、演奏してもらうと、途中でつっかえたり止まったり弾きなおしたり…。
一曲弾き終える頃、00ちゃんはぶすっとした顔になりました^^;。
「だって、家では弾けたんです!・・・」
…すっかり涙目です。
…努力してきたことは、わかります。
でも、
「○○ちゃん、いつも先生が言っていることを忘れてない?
おうちで練習するときは、まず階名でよく歌ってから、
ゆっくり片手ずつ弾いてつかえなくなったら、両手で弾くんだよね。
先生、楽譜にいつも書いているよね。」
「…歌うの忘れてました。ゆっくりも弾きませんでした。
両手ばっかりやっていました。」
やっぱり・・・。
先生から正直に言わせてもらうと、”忘れていた”というのは、
考えて練習していないことと同じです。
本当に上手になりたいと思って練習していないのです。
また、”練習できなかった”という言葉も時々聞きますが、
それは(よっぽどのことがない限り)
”できなかったのではなく、やらなかった”ことと同じです。
今の子供たちは、勉強やほかの習い事で忙しいのはわかっています。
友達と遊ぶ時間さえ、限られていることも・・・。
でも、何事もやるからには、もっと本気を出して欲しいのです。
先生のアドバイスをまずはよく思い出し、受け入れ、
時間をうまく使って集中して練習する。
一週間、自分の演奏と真剣に向き合って、
頑張った時には結果は自然とついてきます。
合格するしない、は大きな問題かもしれないけど、
もっと大事なことは自分がいかに努力できたかです。
ポイントを押さえた練習で、努力を重ねる
…その過程こそが大事!
一曲仕上げるときには、つかえず、きれいに弾くことが目標です。
そこに至るまでの練習は、自分でよく考え工夫をし、
間違える個所はその部分だけ繰り返し弾いて、
短時間でも本気で取り組んで欲しいです。
そして、そうすることで一番得をするのは自分なのです。
苦労した分だけ、最後に楽しくそして気持ちよく弾けるようになります。
ピアノを本当に好きになるのは、そういうときです。
今日も私のブログにお付き合い下さり、ありがとうございます。
1クリックしていただけますと、大変励みになります。
あらき音楽教室のHPは→こちら
です。
どうぞおたずねくださいね