来月のカワイグレードテストを受ける生徒さんが何人かいます。
本日、その一人で6級を受ける生徒さんのレッスンをいたしました。
毎日忙しい子ですので、練習時間を確保するのに苦労しています。
でも、よどまず常に先へと挑戦する姿はなかなかたくましい…!
えらいぞ、頑張れ。
先生もいつも応援しているからね。
さて、本日聴かせてもらった課題曲は、うむ。まあまあかな?
でも、心配なのは選択曲の
“バガテルop.119-1”(ベートーヴェン)です。
弾く前に一言…その生徒さん曰く、
「先生…バガテル…じゃないです。マジ鬼門です。」
(→難しくてめげそう、ということらしい。)
バガテル。もともとは”つまらないもの”という意味でしたが、
ベートーヴェンはピアノの小品にその名を用い、
それぞれに特徴のある美しい音楽を作りました。
(カワイ出版・ピアノのステ―ジBより)
それを受けての先ほどの言葉…。
つまりは、”つまらないもの”などどいう謙虚な名前に似合わず
”かなり内容が濃くて侮れないもの”だと練習していて
痛感しました、と。
そうだね。
今は、その楽しさがわからないかも知れないね。
でも、弾きこんでいってその作品をもっと自分のものにしていったら、
この曲の本当の良さがわかると思うから、もうひと踏ん張り頑張って!
そう励ましながら、細かな部分の注意や弾き方を指導し、
最後に私がこころを込めて弾き、レッスンを終了しました。
「頑張ります!ありがとうございました。」
と、その生徒さんはちょっとスッキリしたお顔で帰って行きました。
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