
ピアノに向かう時、
また自分の声と向かい合う時、
それは自分の心と
対話する時間です。
すばらしい作品を通して音楽の可能性を知り、
作詞者や作曲者の偉業に心から感動したのなら、
その作品を本当に理解できるまで、今度は自分の可能性を信じて、
ひたすら努力あるのみです。
まずは譜読みで苦労することも多いですね。
テクニック的に「できな~い!」と投げ出してしまいそうになることも、
きっと数え切れないほど・・・!
そして、なにより”楽曲の魅力をどう表現するか”
・・・とても難しいことです。
みなさんご存じだと思いますが、音で表現するとき、
単にfやpで弾き分ければよいというものではないのです。
デュナーミク(強弱法)、
アーティキュレーション(レガ―トやスタッカート)、
フレージング(フレーズの切り方)、
アゴーギク(速度法)など・・。
奏法としてこれらの用語が存在するわけですが、
理屈としてだけではなく、この心の真ん中にある感情を伝えたい。
言葉だけでは表せないことを、音で表現する・・・その道のり。
曲の難易度もアップすれば、それらを習得するのも容易ではなく、
道のりは険しくなります。
でも、あきらめないで・・・!
一つの曲が演奏できるようになるまでは、時間と根気が必要ですが、
集中して取り組んでみてください。
ちょっと辛抱が要りますが、
逃げ出さずに作品を通して自分の心と向き合いたいものです。
自分の心の中の、
「とても弾けない~(ToT)」
という気持ちと闘って、結果弾けるようになったら、とても気持ちがいいです(^^)b
弾けるようになると、
「今度は、あの曲も弾きたいな♪」
・・・また新しい目標もできて楽しさ倍増です!
「自分で演奏できた!」という喜びはその人のもの。
その人の財産です。
更に聴いてくれた人も喜んでくれたら、もっともっと”嬉しい”が心の中にいっぱい♪
ピアノや声楽の名曲を勉強することは、
その曲を通して自分の内面を磨くことになります。
名曲のすばらしさを身体と心で感じ、作曲家の気持ちも学びながら、
自分も成長していきます。
演奏する喜びを得ること。
それは、とりもなおさず自分の心が成長するということです。
すばらしいですね。
・・・それも音楽の力であり、音楽の持つ魅力であると感じます。