「ストレッチ」には筋肉自体の伸長を促すだけでなく、筋力をつけることまで含まれます。

そして、この“コンテンポラリー・バレエストレッチ”レッスンでお伝えしたいことは更にそれを超えたところまで含んでいます。

どういうことか?

以前に動画でお見せしたスライドの項目ひとつひとつについて詳しく説明しますね。


まずはこの3ステップを念頭に置いてください。

ストレッチが馴染んでくると、必ずしも1→2→3ではなく、2→3だけでよい方、3だけでよい方が出ていらっしゃいます。

それでも苦手なパーツについては1→2→3と思っておかれた方がよいでしょう。



強揉みを好む方は要注意です。

筋繊維を傷めると余計に硬くなります。


筋肉が太い部分に関しては、テニスボールやマッサージガン、男性や身体について熟知している方ならフォームローラーの使用が有効です。


レッスンにいらっしゃる方にはフォームローラーはおすすめしていません。

フォームローラーを正しく使える方はきっとレッスンは不要でしょうから。

(それくらい扱いが難しいのです)


そして忘れてはいけないのが「ひきはなす」。

いわゆる筋膜リリースです。


基本的に痛いことは避けてもらっていますが、これだけは痛いです。


どうしても痛いのがダメな方については、緩めて伸ばすことで自然と引き離されることを待ちます。


筋膜リリース(引き離し)の即効性は高めです。


そして、肝心なことはまだここはステップ1つめだといつことです。


ほぐしてゆるめて身体が柔らかくなった気持ちになるだけではもったいないです。




基本的に縮まってしまいがちなところに「伸ばす」ことを教え込むような流れになります。


「身体が硬くて」と仰る方の多くは、

  • 筋肉を伸ばさずに縮めて使うことに身体が慣れてしまっている
  • 筋力が無さすぎる
のいずれかであることが多いです。

(その他、歪みがきついというケースもあります。)


2つめのケースは次のステップのお話です。


1つめのケースはカンが良い方はスルスルと使い方が変わりますが、縮める筋肉・アウター筋肉がつき過ぎている方は苦戦されることがあります。


その場合のポイントがステップ1と2の合わせ技で進める方法と、脱力・リラックスを先に覚えてもらう方法です。


中途半端に力が入っていると脱力ができません。

呼吸と同じで思い切り吐くから思い切り吸えるのです。


そしてこのステップ2が一般に「ストレッチ」と認識されるものなのですが、ぎゅーぎゅー伸ばすストレッチはしません。

  • 痛気持ちいいところまで
  • 静と動の組み合わせ
  • 自重を使う
というところがミソです。


痛気持ちいいところで止めるのは、鍛え慣れていない身体は「痛い」と感じた瞬間に防御反応で縮まる方向に筋肉が働くためです。


そのため、ストレッチをして身体が硬くなるという方もいらっしゃいます。

これは非常に時間の無駄だと思いませんか。


静と動の組み合わせ、というのはわかりにくいかもしれません。


静はいわゆるポージング的なストレッチの仕方です。

実際は止まらないのですが止まったように見えるストレッチですね。
初心者の方には難しいストレッチ法になります。

動は反動をつけているようなストレッチの仕方です。
無茶苦茶な反動をつけるとまた逆に身体がびっくりして縮まるのですが、適度な反動をつけて伸ばす→緩めるを連続することで、少しずつ伸ばされることが期待できます。

先にも述べたように、「実際は止まらないが止まったように見える」状態を作るのは難しいです。
私たちダンサーにとっても高等技術です。

ただ、短時間ならできます。
そこで静と動の組み合わせでセットにしてしまう、というのが良いところ取りになるのです。

また、自重を味方にできるか、というのがストレッチを身近にしていけるかということに繋がります。

自重というのは便利です。
多くの方が、自身の体にとって適切な重みとなっています。

そして、ダンベルなどの無機質なものは筋力が変われば重量の異なる別のダンベルに交換しなければいけなくなりますが、自重は次のステップへの切り替えができます。

そしてこの切り替えができるようになれば、身体の使い方の肝を理解した、とも言えます。

筋肉はスポーツバイクのようにギアチェンジ機能が付いているんですよ。



この「鍛える」ステップで少々しんどく感じられる方が出ていらっしゃいます。


ステップ2で「筋肉を縮めている」ことに気づけた方はやりやすいのですが、無意識で縮めてしまいがちな方は伸ばす力をつけにくいのです。

でも絶対にできないということはないので(縮める機能しか備わっていない筋肉を持っている人にはお会いしたことがないので)、根気よく、そして理想の形を探してもらうことが大切だと考えています。

このあたりに来られたら、ぜひ好きなダンサーとかモデルとかをイメージしてみてください。
そしてその人が「どのように動いているか?」を観察してみてください。

そういう人がいない、という方は手っ取り早くとりあえずで私を。

私では見本にならん〜という方は、私の力不足(ミスマッチ)なので、憧れることができるコーチ・トレーナーのいるところへ移ってもらってOKです。

あるいは具体的に実在する人でなくても、イメージさえつけばOKです。

筋肉は脳から命令があって動くので、イメージが無ければ「なんとなく」しか動かないのです。

ギアチェンジくらいは見本ができますが、理想のギアポジションは憧れる人が見本になりますよ。



「心身一体」という言葉があります。

心と身体は切り離すことができません。
だから、お話していて、この方は身体が変わりやすいな・変わりにくいなというのがなんとなくわかります。

身体が硬かろうが柔らかろうが、自身を認め、可愛がり、変わりたい・変われる、と思える方は、身体を動かすことが楽しくなってきます。

どこかで、諦めていたり、少し愛情表現が不器用で「失敗することで自身に着目してもらえる」という表現が身に付いてしまっている方は、その気持ちを変えるところに向き合って頂くことになります。

諦めて納得させること、自分をあえて落としてでも着目されたらいいと思う感覚、それら自体は否定しません。

私自身もそうでしたから。
でもその状態にいた間は、身体はうまく動いてくれませんでした。

身体を鍛えに来て、なぜ精神論を打ちかまされるんだろう?と師匠を疑ったこともありました。

でも結局私は師匠が好きで、精神論自体には少し首を傾げながらも、動き続けることで、やっと自身を肯定できるようになり、それに伴ってみるみる身体が変わりました。
なぜもっと早くにそうしておかなかったのだろう、というのが悔やまれるところです。

私はいらっしゃる方々が、ご自身のことを労り、身体に長く一緒にいようねと思えるようになってもらえたら、それがこのレッスンのゴールではないかなと思っています。

ぜひ対話を。
そしてぜひ理想のあなた自身を。



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