10月17日に高尾の森わくわくビレッジで開催した
第七回『仕事知』探求セミナーのご報告を、
この場に上げておきたいと思います。
この日のセミナーは、NPO法人はたらく場研究所「最高の居場所」
が、年に一度開く“居場所フォーラム”の中で行われました。
テーマは、“『仕事知』展開に向けた第一歩”。
社会人としてある程度仕事の経験を積んできた人が、
それまで蓄積してきた仕事の知(『仕事知』)を、
その後のキャリアでどう活用していくかを考えるにあたって、
どちらかといえばこれまでの風潮は、
表面的な能力を中心に捉える面が強かった様に思います。
例えば私の場合、
20年間商社で海外向けに、
大型の機械設備などを売ってきた経験に焦点が当てられ、
よくある展開としてメーカーの国際営業とか、生産や販売の海外拠点マネージャー
などが“ネクストキャリア“の候補に上がりやすい訳です。
この発想は勿論ある面合理的なのですが、
人が自らの人生を納得のいく形で意味付けし、誇らしく生きる為の
主体的選択をしようとする際には、明らかに片手落ちと言うべきでしょう。
『仕事知』は経験の集積であり、人間の誇り、価値観・信念、
アイデンティティーなどと不可分のものです。
その拡充は社会人としての成長の証であり、
働く力、仕事のエネルギーの大きさも、
『仕事知』と分離して捉えることはできないものです。
そしてここでいう価値観や誇り、エネルギーや人間の底力というものが、
先に示した“表面的な”能力と必ずしも連動しないことは、
多くの社会人が経験的によく知っていることです。
つまり自分の『仕事知』の真価を知る際に、
この“見えにくい部分”に焦点を当てることが
より重要であることに注目すべきだと思うのです。
とはいえ問題は、これらのものが文字通り形として見えない事です。
今回のセミナーは、参加者が自分の持つ『仕事知』の隠れた部分を
グループワーク・個人ワークを通じてその一部だけでも捉え、
未来に向けてそれをどう磨き、どう活用していくか、を
考えて頂こうという企画でした。
90分という限られた制約の中で、いくつものワークを小刻みに配置し、
ギュギュギュッと詰め込んでしまった分、
参加者はかなり消化不良気味ではありましたが、
自分の持つ『仕事知』との改めての出会いは、少なからず新鮮だった様です。
以下、ワーク終了時に宣言いただいた、“私の仕事知のエッセンス”。
・ 根性と顔の広さ
・ その人が幸せな人生を歩んでほしいという想い
・ 一歩ふみだすこと
・ いろんな視点をとりいれる
・ ものづくり
・ 何でもやってみよう、失敗を恐れない
・ いろんな職場の経験を活かす
・ いろんな組織をまとめる力
・ いつも笑顔で
・ 信じる(自分の力、相手の力)
・ 3年後に始めることを前倒しでやってみる
短時間でしたが、ひとり一人の『仕事知』の重みがズッシリと
感じられた時間でした。
ご参加の皆様に、お礼申し上げます。
有難うございました。
第八回『仕事知』探求セミナーのご案内
第八回を以下ご案内いたします。
日時: 2015年 11月24日 午後7時15分~
場所: 東京ハートカフェ(JR高田馬場徒歩10分、メトロ西早稲田3分)
今回のテーマは“「しっくりくる『役割関係』をどう築く?」”
詳細およびお申し込みは下記こくちーずよりお願いします。
http://kokucheese.com/event/index/343140/