皆さま、 こんばんは、
『越境コラボ塾』 塾長の 真門 です。
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多文化・多国籍・多世代がコラボレーション
する時代の、人と組織を考えるブログです。
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経済産業省で選定を進めている
『ダイバシティー経営企業100選』の選定は、
来月(2月)末には最終決定され、
3月初頭には発表される予定です。
同省の定義によるダイバシティー経営とは、
「多様な人材を活かし、
その能力が最大限発揮できる機会を
提供することで、イノベーションを生み出し、
価値創造につなげている経営」
を、指すのだそうです。
流石に経産省だけあって、
単純に女性の管理職比率を上げていたり
産休制度を整備したり、といった環境整備では
「ダイバシティー経営」
と、認めてはもらえない、という事ですね。
その観点から見た
優れた企業100社の名前が、間もなく出てくる、
という事です。
どんな会社の名前が出てくるのか、も興味深いし、
その結果に世間(株価、学生の人気、など)が
どう反応するかも
見ものです。
確かにダイバシティーというと、
割合単純に、
多様性 → 多様な発想 → 豊かな創意・工夫
→ 活発なイノベーション
の様な図式に持っていって、
あたかもダイバシティーを進めれば
企業の競争力が上がる様な、
机上の空論が繰り返されている感覚が強かったので、
この様に具体的な取り組み事例を集め、
それらの成功例を広く公開する試みは、
とても意味のあるものだと思います。
具体的な成功例を見れば、
前向きに取り組もうとする企業もきっと現れてくるでしょう。
ダイバシティーを進めたいと思っていながら、
中々アイデアが出ずに一歩踏み出せなかった企業も、
様々な事例を学習する事が出来れば、
かなり活発に動けるかもしれません。
ですが当然ながら、
業種業態によって環境は大きく異なり、
この様な募集を行えば、
ダイバシティー経営として結果を沢山出してくる業界と、
殆ど結果が出てこない業界が出てくることは、
容易に想像できるものです。
そうすると、結果が出てこない業界では、
ダイバシティーはやっても効果が出ない、
という事になってしまうリスクもあります。
そうなっては、永久にダイバシティーが進まない領域が
出来てしまうかもしれません。
また、ダイバシティーを進める施策の中でも、
業績に寄与するものとそうでないものが、
出てくる可能性はあります。
他社の取り組みを見た結果、
後発の企業が、“経済効果“のみを求める事になっては、
やはり問題だろうと思います。
現在行われている審査でも、
おそらくこのあたりをどう扱うか、
苦労しているのではないかと思います。
“経済産業省“としての性格から、”経済“中心の発想に
なってくるのは無論自然な事では在るのですが、
“ダイバシティー”という領域を扱うのであれば、
経済産業省だけで動くというより、
比較的古くからこの問題に取り組んできた
内閣府や厚生労働省とも“すり合わせ”ながら、
方向を揃えていった方が、よりバランスのいい施策が出てくる
様に思います。
官僚自身が省壁を越えて、
多様性から何かを生み出す実践を国民に示すことができれば、
それは間違いなく強い説得力(やればできる!)があるはずです。
それは察するに、
最も困難の多い“ダイバシティー”なのかもしれませんが。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
『越境コラボ塾』 塾長
真門
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