皆さま、 こんばんは、
『越境コラボ塾』 塾長の 真門 です。
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多文化・多国籍・多世代がコラボレーション
する時代の、人と組織を考えるブログです。
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しっかりと調べてはいないのですが、
“伝承“という言葉を仕事の現場に盛んに持ち込むのも、
どうやら日本人の習性らしい、という事に、
最近気がつきました。
技術の伝承とか、 経験知の伝承とか、
工場内で伝承されてきた方法論、とかいう風に、
この言葉はよく、というか、好んで使われていると思うのです。
厳密に見てみると、上司や先輩が部下や後輩に
仕事を教えているのを、そう呼んでいるケースが大部分なので、
シンプルに“教える“ とか、 ”伝達“ という言葉を使っても
いいのだと思います。
無論、それらの言葉も使われているので、否定されている
わけではありませんが。
にも拘らず、“伝承”を使いたくなる“心”を考えてみると、
まずは、世代を超えて引き継ぐもの、といった、時を超えて
引き継がれるもの – 資産 を思わせるものがある。
それから、書類などで引き継ぐのと違い、face to face で
口伝で継がれてきた、人間の匂いを感じさせるものがある。
具体的な技術的知識とか、活用しているスキルだとかは、
20年、30年も経てば大きく変わっているはずで、
そのまま引き継がれているものは、実際殆ど無いでしょう。
そこをあえて“伝承”と呼ぶところには、
先輩諸氏が共有してきた信念や価値観、
生き方、働き方といった次元の、
言わば仕事の基盤を作っている部分の継続性に、
強いこだわりが働いているからに違いありません。
終身雇用、年功序列などの、かつての日本的経営が崩れ、
個人と組織の関係も大幅に変わってきて、
働き方自体が根本から変わってきているのは
間違いありませんが、
このあたりのDNAは、かなりしぶとく残って、組織を
良い方に引っ張ってくれるのではと、少し期待しています。
この傾向が日本だけ、という事はおそらくないのでしょうが、
やはりこの国民の嗜好性は、間違いなく出ているのだと感じます。
特段害があるものではないわけで、
今の傾向として“伝承”を好んで使う習性があるなら、
それは積極的に捉えて守っていくのが良いのだろうと思います。
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
『越境コラボ塾』 塾長
真門
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