皆さま、 こんばんは、
『越境コラボ塾』 塾長の 真門 です。
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多文化・多国籍・多世代がコラボレーション
する時代の、人と組織を考えるブログです。
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昨日は上海の日系企業に直接採用され、来週から赴任する
27歳の若者とお昼をご一緒したのですが、
“根回し”という言葉をあまりよく知らない、と
言っていたのを聞いて、ちょっと驚きました。
この言葉は最近使われなくなっているのでしょうか。
“根回し”は、とても日本的な表現ですが、
無論、大抵の社会では似た様な“調整”が行われています。
ただ、日本はその度合いが比較的多いことと、
その流儀がかなりユニークで洗練されていると。
そういう事は、多分言えるのだろうと思います。
”事前説明“の様な言い方もできるのかもしれませんが、
“根回し”はそこから一歩踏み込んだ
両者の関係と繋がった合意を含んだものです。
それは日常的に“非公式”の関係がかなり濃いことが
前提されていて、
だから人間関係が希薄な場合は、そこを踏み込んで
良いかどうか
どう関係を構築しながら、自分の意図を伝え同意して
もらうか、等
日本人としてそれなりに高度なコミュニケーション力が
求められる領域に入ってきます。
そもそも“根”という部分は、地面に埋まっていて外からは
見えないものであって、
そこに接点をつくる、という発想自体、「見える化」とは、
逆行する概念というべきかもしれません。
“根回し”が出来る事は、確かに日本人の強みであり、
そういう高度な合意形成の技術が、強い組織や洗練された
連携を可能にしている事は疑いえないでしょう。
ですが、そうしたコミュニケーション技法の特殊性や
共有の困難性をきちんと認識しないままで、多様化が進む
今日の時代を生きようとする事は、
逆に“弱み”となる事も同時に覚えておくべきです。
つまり、“根回し”という流儀に変わる、
より明示的なコミュニケーション流儀を
一方で身に着けた上で、
意識的に“ツール”として“根回し”型の関係構築をしていく
事が求められているのだと思います。
“根回し”っていう言葉をあまりよく知らないという27歳の彼は、
これから働く“日系企業”の中で、色々と鍛えられるのだろうと
思いますが、
上海では是非、先輩日本人達の説得流儀を客観的に見て、
“根回し”型の強み・弱みを意識しながら、
文脈に応じて“使い分け”が出来る様に
なってもらいたいものです。
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
『越境コラボ塾』 塾長
真門
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