皆さま、 こんにちは、
『越境コラボ塾』 塾長の 真門 です。
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このブログは、日本人が国境・国籍の枠を超えて、
世界の様々な人々とコラボレーションをしていけるよう、
有益と思われる情報を発信しています。
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グローバル人材のコンピテンシーについて、
かなり前に打ち合わせで使ったリストが出てきました。
研修のデザインをやっていた頃のものです。
伝える力、聞く力、論理思考、フレームワーク、
指示のスキル、プレゼンテーション、
交渉スキル、自己主張と説得スキル、会議スキル(合意形成)・・・、
これらの項目は確かに、今私がやっている赴任者事前研修の
メニューにもかなりの程度に含まれているものだし、
グローバル化を意識した人材開発にも要請の高いスキルです。
ですが、これらを教えてあげて現場で通用するか、といえば、
必ずしもそうではない。
周りに頼る人も居ない、やったことのない仕事に明日にも
自分が前面に立って対処しなければならない、
現実に自己流でやって、思わぬ結果や副産物が出てくる
かもしれない。
また、実際にそういう目にあって、周囲との
関係をどう回復したらいいのかが分からない。
そういう事態に対処するとか、事前に備える様な気の回し方が
出来るかどうかが、現場では問われる。
そのあたりに対応出来る感性と言うか志向性の様な部分が、
これらの内容からでは学べないなー、と感じるのです。
無論上記の様な基本スキルはやっぱり必要です。
ただ、それらのスキルを適切な場面で使いこなす特別の
“知識“がなければ、折角学んでもあまり役には立たないのです。
コンピテンシーリストに挙がった事柄をこなせるレベルは
タスク水準、
現実に起きている物事に対処し、言語的文化的に周囲が
よく見えずに不利な所にあっても、
うろたえず自分を持ち続けて、するべき事、云うべき事、
確認すべき事をこなしていく能力が、アチブメント水準。
更に、実際の行動の結果や周囲の反応から自身を内省して、
自ら情報収集をしたり、小さな実験をしながら
次の行動を組み立て直す力も、アチブメントの範疇に入るのでしょう。
結論から云うと、海外赴任者は、前者のタスク水準はまあ、
平均位で良いのかもしれませんが、
後者のアチブメント水準は80-90点は取らないと、
いけないのではないかと思う訳です。
しかし、そこをどう身に着けたらいいのか。
これは自分を掘り下げる作業を、自分が慣れない環境に身を置く中で
やっていくしかない様に思われます。
と言っても、“慣れない環境”というのが難しい。
例えば、サハラ砂漠の中で同僚が急に高熱を
出した、という様な前提に、いくつかの状況設定を加えて
自分の行動を考えてみる様なトレーニングは
有効なのかもしれません。
また、“異文化”まではいかなくても、
普段と違う文脈、つまり知らない人の中に
突然入ってコミュニケーションを起こす様な、
大学の公開講座とか、NGOのワークショップとか、
パーティー等の社交の席とか、
そういう場に積極的に関わる事も、トレーニングに
なると思います。
これはグローバル人材に限らないのかもしれませんが、
仕事と言うものは結局アチブメントでしか、
意味を為さない。
業務の文脈依存が高まってきており、
アチブメント水準をどう高めるか、という観点が
研修でも日常の過ごし方でも、
一層重要になってきていると思うのです。
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
『越境コラボ塾』 塾長
真門
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