皆さま、 こんばんは、
『越境コラボ塾』 塾長の 真門 です。
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このブログは、日本人が国境・国籍の枠を超えて、
世界の様々な人々とコラボレーションをしていけるよう、
有益と思われる情報を発信しています。
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12月とは云え、1年を振り返るには未だ少し早いかな、
と感じつつも、思いついたことがあるので、
書いてしまいます。
改めて云うまでも無く、3.11の地震と津波、
それに続く原発事故と放射能問題、
円高、タイの被害、等など、
思いつく良いニュースが “なでしこJAPAN”の活躍
くらいしかない年ではありました。
ただ、震災の後に様々な形で立ちあがった復興支援の活動、
様々な形で出来あがって行った人々の繋がり、
世代を超えた連携や対話の場の驚くばかりの広がりに、
一つの期待を感じずにおれない年でもありました。
これまでにこの国が、殆ど経験してこなかった形での
社会的に意味のある活動が、“普通の人々”を巻き込んで
方々に起こったことは、
この国で特筆すべき変化なのではないか。
私自身は大した活動も出来ず、若い方々が企画した
いくつかの対話集会に顔を出したりした程度だったのですが、
SNSを中心にWEB上のメディアを通じて
流れてくる集会の情報、Ustream などの実況から、
日本人の新しい“生き方“の誕生を
実感出来た様な気がしています。
私自身Twitter や Facebook に
登録したのも今年に入ってでした。
そして、そのチャンネルを通じて今年起きた様々な人との
“予期しなかった”&“予期し得なかった”出会いには、
とても不思議な“運”を感じています。
山崎正和という劇作家が25年くらい前に書いた
『柔らかい個人主義の誕生』(中公文庫)
という本を急に見たくなって、
いま本棚から取り出しました。
その本の中で彼は、
会社と家庭に自分を強く映しだし、
その2つの場での自己形成をしていた当時の日本人が、
今後(1985年頃以降)変わるだろう、と予言していました。
少しずつ家庭や職場との繋がりを緩め、
沢山の人々、複数のコミュニティーと繋がって、
それぞれの場で“表現する”自己を作りながら、
多元的な『個人主義』を構築していく事になる、
と
書いていたのです。
おそらくその変化は徐々に進んでいたのでしょうが、
会社とも家庭とも緩い関係となり、
何となくフワフワとしていた多くの“日本人の自己”が
自覚された“個人主義”に向かい始めたのが
2011年という年だったのかなと、
そんな感想を持っています。
2011年。
大変な歳だった事は確かであり、
沢山の不幸が起こってしまった “忘れてはいけない”一年です。
一方で、
生まれる事、生きること、死ぬこと、を真剣に考えさせてくれた
一年でもありました。
そして、そんな中に
“希望”を感じる事も出来た年だったと
今、思っています。
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
『越境コラボ塾』 塾長
真門
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