今週初め、青い表紙の「ものがたり手帳」が届きました。
“すべての人が自分だけのライフストーリーを描けるように”。
そんな想いから今年5月にクラウドファンディングが
立ち上がり、
集まった資金で出来上がった完成版(第一刷)242冊が、
漸く私たち支援者の手許に届いたところです。
その手帳ですが、ダイアリーの形になっていて、
毎日“気になる出来事”を記入する様になっています。
日々書いてもいいのですが、私はウィークリーで
週の出来事を振り返りながら記入していこうと思っています。
週に一回、見た感じでは20分程あれば済みそうです。
そこまでだと、ただの日記と変わらない訳ですが、
この手帳のユニークさはその後のプロセスにあります。
つまり、自らが出会う日々の出来事から
自分主役の“世界でただ一つ”の物語を作っていってしまう、
そんな仕掛けになっている(らしい)のです。
私たちは沢山の出来事の中に生きていますが、
起きた事実をそのまま受け入れているかと言えば、
必ずしもそうではありません。
むしろ、多くのことが受け入れられずにモヤモヤしたり、
誰かを悪者にしたり、
自分を被害者に見立てたりして出来事を解釈し、
そこで思考を止めてしまう傾向があります。
ノートはそんな場面も含めて
ものがたり的視野で出来事を捉え直し、
現実の“再編集”を促していきます。
“私たちは、事実をそのままに受け入れるだけでなく、
自分の心に合った物語として組み直し、
受けいれる能力を備えている“
そう語るのは、プロジェクトのリーダーで
発起人でもある梅本龍夫氏(立教大学客員教授)。
“変えがたい、乗り越え難い過去の出来事も、
その受け止め方、解釈の仕方は、
自らの手で再編集することが出来る“と語ります。
ノートはその“再編集”の作業を、
“書く”という作業を通じて進めていけるように、
かなり綿密に設計されている様に見えます。
“様に見えます“というのも、私もまだ記入を始めたばかりで、
実は手帳の効果について、何か言える立場にはないのです。
とはいえ、ここからどんな物語が生まれて来るのか、
とても楽しみになっています。
日々の記録を物語にしてしまおう、という、
おそらく世界初の新たな試みに、
少なくないワクワクを感じています。