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那覇市のフラワーアレンジメント教室 新垣(しんがき)明美です。
4年前、東京で見聞したことを気ままに綴っています。
もともと私は古い建物を観るのが好きで、東京でも機会あるごとに観に行ったものです。
東京にある洋館の中で、特に印象に残っているのが旧岩崎邸。
日本建築史に残る洋館といわれ、120年余の時を経てもなお、多くの人々を惹きつけています。
東京にいる間、3回行きましたよ〜。
旧岩崎邸は明治29年(1896年)に建てられた、三菱財閥・岩崎久彌の本邸で、久彌は三菱の創設者岩崎弥太郎の長男です。
洋館へと向かう塀には、三菱の社章デザインの基となった岩崎家の家紋が残っています。
旧岩崎邸を設計したのは、イギリスの建築家ジョサイア・コンドル。
コンドルについては、次回くわしくお話したいと思います。
「洋館は、木造2階建ての地下室付きで、ジャコビアン様式(クラシックとゴシックの中間にあたる様式)を基調にし、ルネサンスやイスラム風のモチーフなど複数の様式を折衷したデザイン」からなります。
〔旧岩崎邸庭園パンフレットより〕
洋館の中に入ると、1階ホールの飾り柱や階段の手すりは、100年以上の時を経たものにしか表れない独特な色、輝きを放っていました。
私が特に惹きつけられたのは、歴史の厚みも感じる、豪華絢爛な意匠。
上品な日本刺繍が施された布張り天井、重厚な柱や暖炉の紋様、ステンドグラスや異国情緒あふれるタイル。
そして、金唐革紙(きんからかわし)の壁紙の美しいこと!
「金唐革紙」とは、江戸時代に西洋から入ってきた皮革工芸品の壁装材を真似て、和紙で作られたものです。
金色の花や唐草の紋様が浮き上がり、光り輝いていました。
この花は何という花で、誰がデザインしたのでしょう。
思わず触れたくなるその美しさに、しばしその前で立ち尽くしてしまいました。
金唐革紙は、あの鹿鳴館にも用いられたそうですよ。
洋館の隣には、撞球室(ビリヤード・ルーム)と呼ばれる建物がありました。こちらもコンドル設計によるものです。
洋館とは対照的で、山小屋風の素朴な感じの建物でした。
二つの建物は地下通路で繋がっているということで、その通路に続く階段の一部を見ることができました。
庭園内には名棟梁といわれた六河喜十郎が建てた和館もありました。こちらは岩崎家の生活の場として使われていたようです。
豪華なしつらえの客室や、久彌が使っていたという書斎、広大な庭園を望むベランダ、岩崎一家で記念写真を撮ったというサンルーム。
明治・大正・昭和と、激動の時代に生きた岩崎家の人々は、この邸宅で何を思い何を考え、何を見据えていたのでしょうか。
そしてこの邸宅を設計したジョサイア・コンドルは?
初めて旧岩崎邸を訪れた時から、この異国の建築家に強い興味を抱くようになったのです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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沖縄県 那覇市のフラワースクール Cielo Azul~シエロアスール~の新垣明美でした。
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