刺激のレベルと食の嗜好




まず基本的な原則から。









人間は不思議と、ストレスがたまれば溜まるほど刺激的な食べ物を好むようになります。まるで身体に溜まっているストレスに引き寄せられるように、そのストレスのレベルと等しい食べ物を嗜好するようになるのです。









テレビを見ていると、甘いものや辛いもの、冷たいものや熱いものを食べたくなりませんか?それらが、テレビから受ける情報の刺激と同等の刺激量を持つ食べ物だと言うことです。









しかし逆に、ストレスが一線を超えると食欲が落ちます。余りにゲームをしすぎた時、あるいは慢性的に食欲が落ちるということもあります。私は昔その状態でしたが、ゲーマーには多い中毒症状だと思います。









これは身体の一部に掛かるストレスがホメオスタシスの限度を超えた時に起こる症状で、身体は全体のバランスを保つために酵素を恐ろしく浪費し、その修復の為に使われる代謝酵素の浪費のせいで、消化に力を回せなくなります。そのため、食欲すら湧かなくなるのです。









物凄くゲームが好きな人って、物凄く痩せている人が多いでしょう?その理由は、ここにあります。









ゲームだけではなく、度を超えた執着は食欲や睡眠欲すら減退させる効果があります。度を超えない限度内のストレスは逆に、欲望を増大させる効果があります。









つまり人は、ストレスの限度が超えない限りは快楽のレベルがストレスの強さと同程度の状態が保たれると言うことです。









テレビは身体を使わない




そして、テレビは目と耳と脳はとても活性化しますが、それ以外の部分は全く使いません。目と耳と脳以外は暇を持て余すメディアです。









そのため、手持無沙汰になった口に食べ物を放り込んで、同程度の刺激で快楽を満たしながら、テレビを見続けることになります。これが気が付かない内に余計なものまで食べて身体に毒素をため込むメカニズムの一端です。









刺激的な体験は脳に強い変性を与えます。ホメオスタシスを超えて、脳に習慣性をもたらします。これによって、慢性的なテレビ中毒の人間が作られることになるのです。









加えて、テレビを見るときの食習慣の延長線上に普段の食卓が存在するため、普段の食卓の味付けもより刺激的なものになります。調理も過剰になり、酵素の少ない食卓になるでしょう。









そうすることで、更に身体は刺激的な食べ物ばかりを好むようになり、病気になりやすい身体が作られていきます。









更に言えば、受動的なメディアの為、やめ時が不明確なため、睡眠相後退症候群に陥り、睡眠時間さえ遅くなっていきます。リズムが崩れ、惰性で生活するようになり、日中の生活すら蝕まれるようになります。









ここまで書いて心当たりがありすぎる人が居るかもしれませんので、この辺でやめておきます(笑)





















ということで、何も考えずにテレビを見ていると生活のリズムは崩壊し、食生活は目茶苦茶になり、酵素は浪費され、やる気は無くなり、考える力は衰退しきります。









たまに一時的に堕落する分には構わないでしょうが、永久に堕落するのであればそれは社会的にも許されないことかもしれません。









テレビは見るにしても、節度をわきまえて中毒にならない範囲で楽しみましょう。









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