絶対に痩せる健康法




胃を空にして寝るだけで痩せる理由




生活習慣は「フロー」から作られる




前回の続きである「日中の生活習慣が変わる理由」をお話しする前に、この21-6ファストの中でも特に大切な「流れ」という概念についてご説明しておきます。これも名前をつけておいた方が便利そうなので、今後はフローという言葉で説明したいと思います。









この世界には、目には見えませんがフローの原則というものが働いています。









・疲れると更に疲れるような行動に走る




・ストレスが溜まると更にストレスがたまるような行動に走る




・食べすぎると更に食べすぎる




・食べないと更に食べない




・運動すると更に運動したくなる




・運動をしないと更に運動したくなくなる




・作業を始めると更に作業をやりたくなる




・作業をやめると作業がやりたくなくなる




・笑うと更に笑いたくなる




・楽しい気分になると更に楽しい気分になりたくなる




・悲しい気分になると更に悲しい気分になりたくなる




・文章を書きだすと、更に書きたくなる(笑)









その時は「そんな方向に動いているとは理解していない」のですが、後から振り返ってみると、そうなっているんですよね。このように、行動は全てフローの原則に基づいて進んでいきます。これらの一時的な行動がトリガーとなり、継続的な習慣へと変わっていくのです。









上記は全て短時間で起きることを話したに過ぎませんが、これらの短期的な行動の変化とフローは、より長期的な視点で眺め直してみても同じような結果になります。









言葉で表すより図の方が分かりやすいので、図みたいな感じで説明します。









(運動をしたくなる→運動をする)









と言うのがひとつのまとまり。これが短い時間の中での変化とフローです。









これを更に長い時間の中で起こったこととして、拡大して眺めてみると









(運動をしたくなる→運動をする:5分) (運動をしたくなる→運動をする:10分) (運動をする:20分) (運動をする:30分) (運動をしたくなる→運動をする:10分) (運動をする:20分) (運動をする:30分) (運動をする:1時間) (運動をする:1時間30分)









()の中が短期的な行動単位で、:の後が行動時間です。









つまり何が言いたいのかと言うと、最初のトリガーは「運動をしたくなる」だと言うことです。そして最初に少ししか運動をしていなくても、長い視点でみると累積時間も長くなります。









上記の例も1回ごとの時間は大したことはないですが、累積時間は4時間35分にもなります。累積時間が長くなればなるほど、脳はその事柄を思い出しやすくなり、継続性も高まることになります。









運動をしたくなりさえすれば、運動をする可能性が高くなる。そして実際に運動をすれば、更に運動をしたくなる。この構造は皆さんの経験を振り返っても、ご理解いただけるのではないかと思います。









これらの小さな行動の積み重ねが、私たちの習慣を形成しているのです。









以上がミクロ(局所的)なフロー。実はもう一段階大きなフローが存在します。









「環境」という名のフロー




それが環境です。21-6ファストでは大きく分けて環境にも二種類の環境を定義しています。









・身の回りの環境




・自分の身体









という二種類です。









自分の身体が環境?とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、そうです。自分の身体も環境なのです。









何故なら、いくら想像力を働かせたところで(身体そのもので)大空に飛び立つことは出来なければ、鋼鉄のように硬くなることもできません。









あくまでも自分の身体とは、一番操作しやすい外部環境に過ぎないのです。









そのことをまず理解して下さい。おそらく今までのパラダイムだと、自分の体は自分で絶対的に支配できるものだと思っていたことでしょう。それは誤った認識です。自分の体というのは、あくまでも生まれた時に母親の身体で利用できるたんぱく質や遺伝子が組み合わさって出来た有機体に過ぎないのです。









(遺伝子もたんぱく質だろうという突っ込みを華麗にスルーしつつ)









何かしら生理整頓系の本を読むと、「身の回り」のことばかり言っていて、自分の身体についての生理整頓には触れられていないことが多いです。しかし、私は生理整頓は自分の体からこそ始めるべきだと思っています。









■自分の身体という外部環境を変える方法









自分の身体も外部環境なので、その「外部環境」を常に自分が満足できるよう整えておきましょう。そうすることで、仕事においても学習においても最大限の効果を発揮することが出来るようになりますし、ストレスも溜まりにくくなるため、人間関係も円滑になります。









つまり、まずは自分の身体から発生していたストレスを減らすことに集中しようということです。









そのストレスの元は、現代においては睡眠不足と代謝不良が95%くらいだと言っても言い過ぎではありません。それが21-6ファスト理論のネーミングの由来でもあります。21-6ファストは、自分の身体から考え方、周囲までを変えていくと言う、今までのダイエット法とは一線を画す画期的なプログラムとなっております(という誇大広告)









なので、まずは21-6ファストの基本原則、









・寝る6時間前は食事をしない




・21時、もしくは帰宅後すぐに寝る









という2つの習慣を自分のものにしてください。ストレスが溜まるように思われるかもしれませんが、試してみると分かります。逆に「ストレスって何?」となるでしょう。思い込みとはかくも人間の判断を誤らせるものです。(空いた時間の利用法についても、追々お話します)









「早く寝ましょう」と私がブログで書いても、得てして「それは難しい」という回答が多く返ってきますが、これが全てを表していると思います。









確かに仕事柄早く寝られないかもしれませんが、そもそも睡眠が大事だと分かっていれば、何としてでも睡眠を確保するために、それこそ必死で方法を考えるのではないでしょうか。普段から目的から考えることが出来ているのであれば、思考停止的に「難しい」と即答することは出来ないはずです。









そもそも、「どうすれば現状を変えられるか」という疑問が湧いてくる必要があります。その疑問が湧いてこなければ、現状を変えることは出来ません。「変わる」ことはあっても。









そういう方向に動かないのは、つまりフロー原則の観点から、楽な方に流されているだけだと言えます。









もうお分かりかと思いますが、自分の体とそれ以外の外部環境、どちらも切っても切り離せない関係にあります。ここまで話を進めたところで、次は外部環境をどうやって変えるか、そのことについてお話します。









■外部環境を変える方法









外部環境を変えるためには、まずは自分の長期的な目的をしっかりと定義して下さい。









例えて言うならば、「支流が沢山ある川を流れていて、最終的にどの海に辿り着きたいか」を明確にすると言うことです。目的地を明確にしなくても「どういう流れには乗り、どういう流れには乗らないか」を定義するだけでも構いません。









フロー、つまり私たちは川の流れに身を委ねているに過ぎないので、その流れの中で「どれが自分の乗るべき流れなのか」をまずは明確に意識して下さい。それが無ければ、場当たり的に目の前にある大きな流れに乗ってしまい、結局辿り着いた海が「想像と違った」という結果になるだけです。









そうなったら、また上流まで上って目的地を目指し直さなければならなくなります。これは時間の無駄です。人間の人生において一番貴重な資源が時間であることは、皆さんご存知ですよね。









なので、私たちが一番労力を費やす必要があるのはここなのです。自分なりに進むべき流れを明確にしましょう。目的地を決めないままに流されていては、いつまで経っても自分の人生に満足することは出来ませんし、場当たり的な行動(目の前の流れ)の中から抜け出ることは出来ません。









ただし、と付け加えさせていただきます。









目的地を明確に定義せずとも、プロセスそのもの(大きな流れ)に全力で取り組む、と腹を決めることもできます。しかしこれを最後までやり遂げて満足できる人間は、非常にまれです。何故なら、他人の決めたものに自分の人生をかけて臨むわけですから。大抵は「それなら自分でやった方が良い」と言って誓いを破ることになります。









私の場合は、明確な目的地こそ定義していませんが、進むべき流れを定義しています。こういう流れには進む、こういう流れには進まない。目的地が定義できなくとも、これさえあればいずれ目的地も定義することが出来るようになります。









早いうちから目的地を定義するのは、自分の可能性を狭めることにもなりますし、目的地の先には更なる目的地があるものなので、目的地は「漠然とした大きなもの」でも良いかもしれません。









皆さんは、今自分が居る流れに満足していますか?自分が乗るべき流れを意識していますか?

































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