1986年3月発売の8thシングル。


作詞:田口俊

作曲:林哲司

編曲:大村雅朗




皆さん、こんにちはニコニコ
ようこそ我がページへお越し下さいました!

早いもので
もう桜3月でございまして、
三寒四温のこの季節、
風邪はひくわ
ホットカーペットは壊れるわで
てんやわんやに
過ごしておりましたら
これまた
前回の記事からまたもや
かなり間が空いてしまいまして…
いやはや
光陰矢の如し!

そんなわけで
今回はもちろん春の曲
取り上げたいと思う訳なんですが、
春の曲と言われますと
"卒業 "や、"桜 ""出会いと別れ"
をテーマにした
曲が溢れとりますが
その表現は実に多岐にわたって
おりまして  
今回は僕が特に 
すんげぇ〜!
と感動した、
原田知世さんのシングル曲で
ございます!

↑僕がアップしたものです。

…………………………………………………………………………………………………
♪春色の去年の服
 ポケットに去年の恋
 買ったまま乗らなかった
 白い切符
 サヨナラの日付
 ごめんね 
 あなたに想われたくて
 背伸びばかりしていたの

♪Remember You
 花吹雪舞う陽炎の径
 …どうしてますか
 あなたを愛してた事
 悩んでた事
 やっと笑顔で思い出せる

♪あの頃はあなたの駅
 訪ねたの指を折って
 急行の通過待ちがいつも 
 とてももどかしかったの
 "ありがとう"素直にそんな一言
 言えない程 子供すぎた
 Remember You
 不意に涙が溢れて来たの
 …どうしてますか
 あなたと二人歩いたこの坂道を
 そよ風だけが
 追い越していく
 
♪Remember You
 花吹雪舞う陽だまりの径
 …どうしてますか
 あなたに愛された事
 知り合えた事
 今は誇れる
 そしてずっと…

さっすが
南野陽子さんの
"吐息でネット"
高井麻巳子さんの
"木洩れ日のシーズン"
手掛けた田口俊さん!!

曲中での
具体的な出来事は
主人公がクローゼットから
去年買って
(恐らく)ホンの1〜2回位しか
着なかったであろう
春色(薄めのピンク色とかですかね…)の
洋服(スプリングコートとかでしょうか…)の
ポケットから
入鉄されないまんまの状態の
電車の切符を見つけただけです。

その切符を見つけた主人公の脳裏に浮かんだ
出来事や思いが歌われているんですけど
物語を読んだり聴いたりした
ほとんどの人にほぼ等しく
同世代の者には
今の自分を置き換え、
はたまたまだ見ぬ未来の自分を
想像させ、
大人には
主人公に若かりし日の自分の姿、
未熟さゆえの感情の暴走が引き起こす
出来事なんかを
思い浮かべさせ、 
なんだかむず痒いような
悲喜こもごもな感覚に
させてくれるんですよねぇ…
凄い!

自動改札Suica等の
IC乗車券が広まった現代では
中々想像しにくいんですけど
切符ですから
購入時の日付が印刷されてますし、
ましてや
主人公は切符を買ったのに
乗らなかった訳ですから
勿論そこには
主人公にとって
かなり大きな出来事が
あったに決まってます。

そして
ごめんね…
主人公の後悔にも似た
言葉から始まってますから
彼と別れてしまった事、
切符の電車には
乗らなかった原因は
詳細の描写はありませんが
元はと言えば
主人公のせいだったんでしょう
ただ直接的な
出来事があったというよりは
どうやら非常に子供っぽい
感情の行き違いとか
冷静に考えると有り得ないような誤解とか
精神年齢のギャップ
生み出した
お互いの意識のズレみたいなものが
恋人関係を続けられなくなってしまった
大きな要因だったのかも
知れませんね。

主人公も暫くは
ショックを引き摺った事と
思いますが、
1年という月日
主人公にとっては
別れというものを振り返り
自らを冷静に見直すには
充分だったようで
ようやく
自分の事ばかりでなく
(恐らくは)繰り返し
悲しい思いをさせてしまい
しまいには
別れという決断をさせてしまった
自分の過ちを認め、
彼は今どうしてるんだろうか
元気にしてるんだろうかと
心から相手の幸せを願い 
ひと時であっても
共に手を取り合い
歩けた日々を愛おしく
思えるまでに
成長出来ました!

さらに年月が経ち
サヨナラの日付の切符も
春色の服も
無くなってしまったとしても
花吹雪舞う春先の
この景色を見るたびに
主人公は
甘酸っぱいような
むず痒いような
少し胸が痛い感覚と共に
その出来事を思い出すんでしょうね!




僕は何と言っても
この曲の
♪花吹雪舞う陽炎の径
花吹雪舞う陽だまりの径♪
という歌詞が大好きでして…
いやはやもう…
なんて素敵な春の表現!
特有の光あふれて
寒い寒い冬が抜けて
厳しさが緩んだ爽やかな
春風にヒラヒラと
花吹雪が舞い上がり
キレイなこと 
この上ないのに
嬉しさと
切なさ、寂しさが
同居している
何とも例えようがない
心情と風景が浮かんできますよね〜!
…………………………………………………………………………………………………

 
この曲は
僕がちょうど
小学校から中学に上がる位の時期の曲でして
それまでの  
原田知世さんの
"時をかける少女"とかとは
随分違うなぁというのが
当時の印象でした。

まぁ作曲が
あの林哲司さんですから
心地よいポップスに
仕上がってますね!

あと原田知世さんについて
個人的に覚えてるのは
小学生の時に地元の本屋さんで
映画"早春物語 "の優待券みたいな
ものをもらいまして
そこに載っていた写真が

これでして

まぁ〜びっくりしましたねぇ…
当時はまだ僕は小学生でしたから
"あ、あの知世ちゃんが
オトナな映画がに出ちょるで〜!" 
ってな感じでした。
ただ同タイトルの主題歌を
ベストテンで歌った時は
白っぽい浴衣を着て
可愛らしく歌ってたので
何となくホッとしたのを
覚えてます。

女優さんのイメージも強い
原田知世さんですが、
歌手としても
かなりの枚数のアルバムを
出してらっしゃいまして
全て持ってる訳ではありませんが、
どれもしっかりと
音造りがなされてますし、
良曲、名曲がたくさんあります!

やっぱりあの
透明感のある出で立ちとですから
曲の世界も広がって
聴く者の心に響くんでしょうね~!

ホントに何故今迄ここで
取り上げなかったのかが
不思議なんですが、
またご紹介出来ればなと
思います!

最後まで読んで頂き
ありがとうございました!
またいずれこの場所でお目にかかりましょう!