1988年12月発売の6thアルバム

"Snowflakes"

の4曲目。

1989年12月発売の8thアルバム

"Dear Christmas"

の6曲目。


作詞:康珍化

作曲:平野牧

編曲:萩田光雄



皆さん、こんにちは:-)
ようこそ我がページへお越し下さいました!

段々と年の瀬も迫り
街にクリスマスの音楽やらが
流れはじめる季節と
相成りました!

そんな訳で今回は
80年代を華やかに駆け抜けた
アイドルさんの中でも
抜群にクリスマスが似合うと
個人的には思っている
南野陽子さんのアルバム曲でございます!

↑はYou Tube様からお借りした、貴重なご本人の歌唱映像でございます。


…………………………………………………………………………………………………

♪パーティーの場所へと

 急ぐ足止めた

 イヴを知らせる街のテレビの前で

 Silent Holy Night


♪痩せた子供たちが手の平差しのべ

 ほんのわずかなパンのかけらを

 求めていた


♪神様は本当に生まれる命を

 みんな同じように

 創られたのかしら


♪I Say 髪に肩に

 雪は降りて とける

 Merry Christmas


♪夢とか憧れにみんな出会うのに

 彼らは最初 悲しみと逢い 泣くの

 Silent Holy Night


♪私達からもし 愛を奪ったら

 何が心に残るかしら 涙が出た


♪悲しみや苦しみ まるで祈るように

 白い吐息になって

 夜空へ昇ってゆく


♪I Say 頬に指に

 雪は降りて とける

 Merry Christmas


♪限りある命の弱き者たちを

 強く力あるもの

 どうか守りたまえ


♪I Say 街に窓に

 キャンドルの灯 ともる

 Merry Christmas


♪髪に肩に 雪は降りて とける

 Merry Christmas


語彙力とセンスの塊のような

レジェンド作詞家

康珍化さんの底力を見せつけられたような

メッセージ色の濃い内容ですよね~♪


僕は当時まだ中3ですから

それ程実感があったわけではありませんが

未曾有の好景気に

浮かれまくっていた時期

テレビを見ていても

やたらと派手さや豪華さを

追い求め、それをもてはやす

大人たちの姿を目の当たりに

していた記憶はありますが、

そういう大人たちへの

警鐘のような内容ですね!


クリスマス

綺麗に着飾って

贅を尽くしたパーティへと集い、

幸せと平和を満喫する人々が

いる一方で

飢餓に苦しむ場所に

生を受けてしまったがために

例えわずかでも 

食糧を手に入れて

飢えをしのいで

この命を1日でも

生きながらえさせる事が

日々の1番の目的と

せざるを得ない人々がいるのも

また事実…



何だか 

Band Aid

"Do they know it's Christmas?"

が思い出されるような内容ですね!

あの曲は

"彼らは空腹の余り

今日がクリスマスだと

思う余裕すらない

そんな彼らに

食料を!"

と声高に訴えます。


https://youtu.be/j3fSknbR7Y4?si=qKsjWTl6lemA6BSs 



それに対して

南野陽子さんは

この曲で

"今の私の心のように

あの子達の心も

愛で満たされたら

良いのに"

と祈っています。 


子供や若者の心に

夢や憧れがあるという事は

とりあえず  

その子達に飢えの心配が小さく、

目標に向かって  

頑張れる環境が整ってる訳で

世界中が

そんな子たちばかりに

世の中になれば

いいのになと

歌っています。


この子供たちの

心を夢や憧れのような

愛の灯がともるように

してあげたい


悲しい現実に対して

自らの行いを省みて

反省するのではなく


ひたすらに神様に

弱き者たちに救いを与え給えと祈る事で 

聴く人が非難の対象とならずに

済みますし、

神様への祈りの言葉は

ミッションスクール出身

南野陽子さんですから

何の違和感も無く

しっくりきますよね!

…………………………………………………………………………………………………


個人的な印象ですが、
南野陽子さんのアルバムって
季節感を大切にしているのは
もちろんなんですけど
時々激しめな曲もあるけれど
全体的に優しさに包まれてるというか、
主人公の持つ相手への思いの一方で
自分以外の誰かの幸せを
ひたすらに祈っているような
雰囲気があるような気がしてまして、
それは周囲とスタッフの戦略と
いうよりは、
スタッフ、作家陣が
南野陽子さんという女性が
元来持っている素養というか、
日々の行動のベースとなっている
ものを生かすような楽曲構成にした事で
南野陽子さんという歌手と
アルバムの楽曲たちが
お互いを高め合う相乗効果を
生み出しているのかなぁと
思います。

その楽曲制作のベースとなる
要素の中に
ご出身の学校のある神戸の街の情緒
学校がミッションスクールという事で
非常に大きく純粋な
慈悲の心が溢れてますし、
なにより
クリスマスという行事を
本当に大切にしている感じが
当時の歌手さんたちの中でも
突出してるよな~と思います!

毎年暮れ近くになると
何かと浮かれ気味になるもんですが、
この曲を聴くたびに
少し背筋が正されます!!

ポップソングってのは
ラブソングがメインのテーマに
なりますが、
時折こういうメッセージソング
あると
よりメッセージの力が増すように
思えます。

改めて
南野陽子さんという歌手が
いかに素晴らしいか、
康珍化さんの引き出しの多さに
脱帽です…

最後まで読んで頂きありがとうございました!
またいずれこの場所にお目にかかリましょう!