1986年9月発売の1stアルバム
"放課後のスケッチ "
の7曲目。
作詞:森田由美
作曲:広谷順子
編曲:周防義和
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皆さん、こんにちは。
関東はなかなかスッキリしない天気が
続いておりまして
気温も湿度も乱高下してるので
腰やら何やらが
アイタタタた…ってな日々です。
そんなこんなで
今回は思春期ならではの
切なさ満点の
島田奈美さんの名曲です‼️
アルバム曲ではありますが、
ファンの間では評判が高く、
当時10代半ばの島田奈美さんが
初恋のお話を感情豊かに歌い上げて
くれております。
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♪西陽の小径 遠回りして
あなたのあと 歩く日は
追い越すまでの 束の間だけ
恋人になれる
西陽の中、つまりは夕方=放課後
駅までなのかバス停までかは判りませんが、
主人公は、
想いを寄せる彼の帰り道に合わせて
遠回りして彼の後ろを歩きます。
それは彼とお話したりする為ではなく
ただ道中で彼を追い越すまでの
ほんのひととき、
恋人みたいに並んで歩いてるような
気分を味わえる…
想いを打ち明ける勇気があるわけでもなく、
ただただ想いを寄せてるだけ…
♪どこかであなたを呼ぶ友達
夢を破られて顔 ふせる
彼が1人ならば
そんな事も出来ますが、
何せ人気者なんでしょうね
時として帰路が同じになった
友達が彼を呼び止めます。
そうなったら必然的に
ただ後ろを歩いてた主人公を
その友達が見ようものなら
"あれ?○○じゃねぇか、
そういえば こないだも
お前の後ろを歩いてなかったっけ?"
なんて話になっちゃって
少し カラカワれる位なら良いですが、
主人公が最も恐れるのは
肝心の彼から
"もう後ろ歩いたりすんなよな❗️"
なんて言われてしまい、
ホントに束の間の
恋人気分を味わえる僅かな時間すらも
奪われてしまう事です。
そうならない為にも
慌てて顔をふせて
誰にも気付かれないように
その場を去ります。
♪あぁ あなたを初めて知った時
初恋も知ったの
あぁ 振り向く瞳に立ちすくむ
女の子に笑いかけて
恋に落ちる瞬間というのは人それぞれ。
突然、イナヅマのように目覚める事もあれば
ある日を境にその人の存在が心の中で段々と
大きくなっていき、
それが恋だと気付く事も。
それが主人公には
彼が女の子に笑いかけて振り向いた
時の彼の眼差しの優しさだった
んでしょうかね
ある日突然沸き起こった不思議な感情
その日からというもの
嬉しさ、寂しさ、哀しさ、ときめき
これまでに経験したことがないような
振り幅の感情が次々に襲ってきます…
♪誰も来てないクラスルーム
彼の椅子に座るたび
眠れず書いた手紙をまた
破り捨てる朝
この感情のもって行き場を
思い付かない主人公
とりあえずまだ誰も来てない教室の
彼の椅子に座りますが
思いは募るばかりで
夜は眠れず、
思いを手紙にしたためてみたりも
しますが、
それを渡す勇気なんてあるはずもなく
結局、文章が良くないわねなんて
自分で自分に言い訳しつつ
ゴミ箱へ…
♪最初ただ恋に 憧れてた
今は ときめきが苦しめる
嗚呼、まさに読んで字の如し!
あれほどまでに憧れ
いつか私もと思い焦がれた恋というものが
ここまで苦しいものだとは…
♪あぁ 好きにならないで
いたならば
寂しさも知らない
あぁ 胸で繰り返す一言が
声にはならなくて
実際に自分が経験してみないと
判らない事もたくさんあって
中には"こんな気持ち、知らなきゃ良かった!"
なんてのもあるかも知れませんが…
初恋真っ只中の主人公、
得体の知れない感情が心の奥底で
何やら繰り返し叫んでますが
何せ初めてなもんで
うまく言葉に変換出来ません❗️
なんて言葉なんでしょうかね?
大人のみなさんは
考えるより先にポンッて出るんでしょうが、
主人公は初めてですんでね…
世界一シンプルな愛の言葉
だとは思いますが…
♪違うクラスなら まだ良かった
こんなに近くて遠く人
曲のタイトルが示す通り
2人は同じクラスのクラスメイトなんです!
だから否が応にも毎日顔を
見なくてはなりません。
それは主人公の恋の行く末には
関係なくクラスが離れるか
学校を卒業するまで続きます。
こんなに毎日そばにいるのに
気持ちを引き寄せたい想いの分だけ
果てしなく遠く感じてしまうんですよ。
♪あぁ あなたを初めて知った時
初恋も知ったの
あぁ 振り向く瞳に立ちすくむ
女の子に笑いかけて
全ての物語は
あの日あの人のあんな輝く笑顔を
見てしまった事から
始まったのでした…
1つ、大事な大きな大人の階段を
上りつつある主人公でした!
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ピアノが凄く印象的に始まるこの曲。
非常に切ない初恋の心情を歌ってますが
最初にこの曲を聴いた時の率直な印象は
"何だか迫力あるなぁ…"
といった感じでした。
ほとんどの人が10代までに経験する
事ですから、まさに10代半ばだった
奈美さんにとっては
非常に身近なテーマであり、
ひょっとすると奈美さんご自身にも
実際に起こり得る内容ですから
歌に感情を込めやすかったのかも
知れませんね😃
作家陣である
森田由美さんと
広谷順子さんは
同じ高校の仲間だそうで
10代の頃の共通の風景を記憶している2人が
詞と曲を作り出す訳ですから
詞と曲のマッチング度は
増しますよね~☺️
そんな楽曲に
映画やドラマの音楽をたくさん
手掛けている
周防義和さんのアレンジで
静かな音の進行ですが
切なく、そして決して大声を出したりは
しませんが、とてつもなく強い思いを帯びた
主人公の心の動きを表現してくれてます。
奈美さんの歌声も力強く伸びていて
10代特有のみずみずしさみたいなものや
真っ直ぐな勢いと繊細さというか
ある種の脆さのような
微妙な部分が感じ取れる歌声で
聴く者を惹き付けてくれますね😃
こういう凝った作りのアルバムって
曲を楽しむだけではなく、飾ったり眺めたりして
楽しんで欲しいという作り手側の願いも垣間見得て嬉しくなりますね!
僕は島田奈美さんのオリジナルアルバムは
これを含めて4枚持ってますが、どれも曲がしっかり作り込まれていて良い曲がたくさんあります。
いずれ、機会を見つけてご紹介出来ればと思います!
最後まで読んで頂きありがとうございました!