1985年6月発売のデビューシングル。
作詞:康珍化
作曲:亀井登志夫
編曲:井上鑑
あまりブレイクはしませんでしたが、
すんごく透明感のあるキレイな声と優しい歌い方をしていたアイドルさんです。
この村田恵理さん、Wikipediaによると村田恵理さん名義ではこの曲を含めてシングルを2枚しかリリースしておらず、その後はいろいろと名前を変えたりしながら歌手活動をなさっておられたようです。
これだけキレイな声で、上手いんですから
やはり歌は大好きだったんでしょうね。
デビュー曲であるこの曲の作家陣も一流どころですし、事務所も気合いを入れてたんでしょう。
結構ラジオではこの曲はかかってた記憶がありまして、売上は上がらなかったけど聴いた人の評判は割りと良かったんじゃないかと思います。
曲はといいますと、村田さんのキレイな声で忘れ去ってしまいそうですが、よくよく歌詞を読んでみると、現代の感覚だと…
あれ?これ結構危ねぇ内容じゃねぇか?
と思ってしまいます。
片思いの彼を遠くからオペラグラスで見ながら
主人公の妄想が暴走していくお話です。
♪あなたが憧れ 胸を打つ光
日焼けの横顔 窓にもたれ 追いかけるの
遠くで背中を抱きしめるように
見つめる私に いつかきっと 気が付いてね
主人公は遠くから「あなた」を見つめています。
「私に気付いて❗️」と念じながら…
♪ときどき胸は痛むけど
さみしい時は
いつでも会えるのよ あなたに
♪オペラグラスの中でだけ 内緒よ
誰も知らない片思い
まぁまぁ恋人になんてとてもじゃないけど
なれないような人なんでしょうか?
オペラグラスで覗いてるとき
主人公の脳内でだけ恋人として彼といる気分を
味わってます。
♪あなたが そよ風 最初の思い出
心のリボンを そっとそっと ふるわせてく
主人公が恋してしまった瞬間は
そよ風みないな爽やかな感じだったんですね😃
♪同じブルーのスニーカー
探して あなたの前を それとなく歩いた
オペラグラスの中でだけ 知ってる
あなたの事は何もかも
ついに主人公は彼がよく履いている
スニーカーの種類を特定、同じものを買って
履いて、彼の前を歩いてしまいます。
そして彼を脳内でプロファイリングし始め、
オペラグラスで見続けた目撃情報とを
統合していくと少なくともオペラグラスで
見える範囲の彼については
何でも分かるようになってしまいました。
♪1度好きよと言ったなら誰にも
取り消せないの 私はいいけど
オペラグラスの中でだけ 教えて
誰も知らない片思い
ひょっとしたら主人公がオペラグラスで彼を
見ている時に主人公の目に映ったのは
彼だけではなかったかも…隣に誰かいたのかも
知れませんね…
主人公が告白してしまう事で彼を困らせたくは
ないんですよね…
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確かに現代では"アブナイ"と見られてしまうような
行為も含まれてるかもしれませんが、
あのネットも携帯もSNSもなかった時代、
こういう女の子の妄想暴走物語は
結構ありまして(斉藤由貴さんなんかが割りと得意な分野かな)、おそらくは自宅の2階の主人公の
お部屋から片思いっての彼が通る姿を
オペラグラスを通して
見ながらキャッキャとはしゃいでるだけですから、
そこには何の異常性も狂気もありません。
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村田恵理さんは、結構最近まで活動なさっておられましたが、現在は事実上の引退状態だそうですので、いかに80年代ブームが盛り上がっても、テレビとかで再び歌う姿を拝見するのは厳しいのかなぁと思います。
ただ個人的にこのまま歴史の中に埋もれさせてしまうのは もったいない名曲だと思ってますんで、今回記事にしてみました!
最後まで読んで頂きありがとうございました!