身の回りに起きた様々な出来事をきっかけに「明日を大きく生きる」決意をする男が描かれています。
『明日の俺は今日よりもビッグ』という言葉に過去どれほど励まされたことか。
現実を思い知り己の無力さを嘆いた時でもまた立ち上がろうと思わせてくれる勇気の一言‥と思ってきたんですがどうやら違ったようです。
確かにこれが作者の思惑通りの解釈でしょうが本質は作者自身の心情だったのですね。
解りやすい詞なので今回は作者目線で稿を進めてみます。
『勢いだけで(デビューから今まで)何週間も(今では考えられないハイペースで) 乗りきりゃ(音楽活動を続けていれば)(そりゃ)疲れもちょっと溜まる』わけです。
『毎晩満員の街で唄うこの胸の中に何がある』
"雑踏"ではなく「満員」と表現したのは"らしさ"もありますが温もりのある言葉にしたかったのでしょう。
なぜなら作者にとって「満員の街」とはLIVE会場だからです。
ビジネス優先の音楽活動に辟易したのか「この胸の中に何がある」と己に問いかけるあたり当時の葛藤を感じさせます。
『"オリャ100万賭けるぜ"』と息巻く『ジョッキ片手に騒ぐカウンターのおじさん』やいつものように喧嘩する『マスターとママ』。
『こんなとこ』への揶揄でもありますが思うがままに生きるこの人たちへの羨望だったのでしょう。
何かを得ようとする者はそれだけ他人より多く何かに耐えています。
それが故においそれと他人を隣りに置いてはおけません。
時にはひとりで抱えきれないほどの苦痛を伴うセカイで同等以上の価値観を持つBossの存在はどれほど救いになったことでしょうか。
だから『もっとビッグにならなきゃ いけない男だから俺は』と自己暗示程度で持ち直せているのがやけに生々しく感じます。
下手すれば"お前等はいいよなぁ"なんて声が聞こえてきそうなくらいですね。
『昔の男のことを忘られないと どうして俺の部屋にお前は男を連れ込むか』からは当時のプライベートな事情を窺わせますが野暮な詮索はナシにしておきましょう。
『ロマンチックな響き』が『ガラガラガラっと壊れ』るほどの経験はないけれど『スペアキー』への憧れは今どきの子にはわかんないんでしょうね‥
アルバム収録曲にもかかわらず丁寧に作られたPVに楽しそうに出演しているお二人が"これが本当にやりたい音楽だ"と伝えているようです☆