まいど~カエルスイカ

生きもの自然科学大好き

絵本講師のくがやよいです

 

 

 

毎年巡ってくる 8月6日。

何年か前、6年生だった末っ子ひよことの

思い出記事です

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

ひよこが一泊二日の修学旅行に行きました

行先は、広島

(平和記念公園→原爆資料館→宮島→水族館)

だったんですが、修学旅行のしおりを見ると・・・

 







・・・そないにもみじまんじゅう、もみじまんじゅう言わんでも・・・紅葉


「もみじまんじゅう」って

けっこう自己主張が強いワードなのに
ひよこたちには 軽~く

もみまんって略されてます(^_^;)

 

 


ってことでお土産に

違わず もみじまんじゅう紅葉携えて

帰ってきたひよこが言いました

 

 

 

 

「8月6日の広島の平和記念式典に行きたい!」




毎年8月6日、うちはラジオの前で
式典の中継を聞きながら黙とうをしていました


平和記念式典にも「いつか行きたい」

と思っていたけど
ひよこの言葉に背中を押されました






広島への修学旅行の前に

6年生たちは小学校で平和学習をします
行先が広島でなくても、社会科で戦争のことを学びます

 

 

その頃のひよこは

テレビで戦争の話題になると
「何で戦争なんかするん!?」 

と 怒りをぶつけたり


「今日、学校で『はだしのゲン』見たよ」

と言うようになりました

 

 

 

先生たちは絵本も読んでくれました

音楽の時間に「はばたけ折り鶴」の歌を

歌う前にも
この絵本の読み聞かせをしてくれたそうです

 



『おりづるの旅 さだこの祈りをのせて

うみのしほ/作  

狩野富貴子/絵 

PHP研究所





『伸ちゃんのさんりんしゃ』

児玉辰春/作

おぼまこと/絵

童心社

 

 



『まっ黒なおべんとう』

児玉辰春/作

長澤 靖/絵

新日本出版社 
 

 

 

 

先生たちが読んでくれた、という絵本を

私も読みました


特に、『おりづるの旅 さだこの祈りをのせて』
ページをめくるごとに 泣けて泣けて……(T_T)




自分たちと同じ年頃の貞子さんの祈りに

子どもたちは何を思ったでしょう…
 

 

 

子どもたちは、どんな思いを乗せて

「はばたけ折り鶴」の歌を歌ったのでしょう…

 

 

それを 言葉にすることは

とても 難しいかもしれない…

 

 

 

でも、胸の奥に

そのとき感じた思いを

ずっとずっと 抱いててほしい… 

 

 

 

 

 

 

 

いつもと変わらない朝の営みの真っ只中に炸裂し
一瞬にして平穏な日常を奪った原子爆弾…










悲しくて、痛くて、絶望的な苦しみの末に
それでも平和を願う人たちの思いの一端に
ほんの少しでも…

 

子どもたちは触れることができたでしょうか…





学校で上映してくれた

修学旅行の記録DVDのなかで
雨の中、原爆の子の像の前で子どもたちは

傘をさして「はばたけ折り鶴」を歌っていました
みんなで折った千羽鶴を納めていました





そういえば、その少し前、

実家の母が手術をすることになったとき、


「おばあちゃんの病気が治るように

千羽鶴、折ろう!

何羽折れるか、分からへんけど…」


と言っていたひよこ。

 


祈りを込めて千羽鶴を折るということを

私は教えたことはなかったので
先生が読んでくれた絵本のおかげかもしれへんなぁ.....





社会のテストで平等院鳳凰堂のことを

「…法隆寺。」と書いてしまうひよこですが、


テストで満点を取ることより、
こういう心が 少しずつ

育ってきてくれていることのほうが
私は ずっとずっと 嬉しいと思いました





(②広島バスツアー篇へ続きます)