まいど~カエル

生きもの大好きドキドキ絵本講師のくがやよいです。

 

 

3日の広島での絵本講座。

実は前日の2日に広島入りして、

広島在住の私の妹と

この春から市内で一人暮らしを始めた

妹の息子(甥っ子)のところに

シュラフ持参で泊めてもらおうと思ってたんですが、

 

「イヤ。ゼッタイ。」

 

と薬物のコマーシャルみたいな断られ方をして

(そりゃそうやんな!おかん+おかんの姉やもん

 

それでも顔が見たいので

晩ごはんの約束は取り付けて

市内の宿に 姉妹なかよく宿泊したのでした。

 

 

 

 

広島で、行きたかったのが

リニューアルした原爆資料館。

訪れるのは3度目でしたが、やはり、

胸に刺さる展示や写真がいっぱいで。。。

 

 

 

私は、入り口を入ってすぐのところにある

先生と子どもたちが 校舎の前で

笑顔で写っている写真を見た途端、




もう、だめでした。

 

 

 


原子爆弾がさく裂するシュミレーション画像・・・

この下に 何万もの 普通の暮らしがあったのに。

 

 

誰も  武器なんて 持ってなかったのに。

 

 

館内は、外国の方が多く、

肩を震わせ、泣いている外国人女性もいました。

 

 

 

 

涙が止まらない・・・

 

鼻水も止まらない・・・

 

 

 

こんなことが

こんなことが

 

 

ほんとうに

ほんとうに

 

 

あったなんて。

 

 

 

 

胸に刺さる遺品の数々が

静かに叫んでいました。

 

 



 

ほんとうに あったんだよ。

 

 

 




 

 

「一枚の写真で世界を変えることはできないけれど

写真を見て、何かを感じた人が 

世界を変えていくんだ。」

 

 

尊敬する報道写真家、

長倉洋海さんの言葉です。

 

 

 

 

 


 

 

西宮に帰ってから、

広島への修学旅行の前に

平和学習をしている6年生の子どもたちと

廊下で喋っていました。

 

 

 

・・・原爆資料館、おととい行ってきたよ。

入り口入ってすぐのところに

担任のO先生みたいな

メガネをかけた先生と

あなたたちみたいな生徒さんの写真があったよ。

みんな笑顔だった・・・

 

 

「えっ、O先生、写ってたん!?」

 

 

ちがうよ(笑)70年以上も前の写真やで。

 

 

 

でも、みんなと、O先生みたいだった。。。

 

 

 

 

しんちゃんの三輪車も、

真っ黒になったお弁当箱も

偵子さんが折った千羽鶴も

あったよ。

 

 

 

「くが先生は修学旅行一緒に行かへんの?」

 

 

うん。

 

 

たくさん、見てきてな。

 

しっかり、見てきてな。

 

 






明日、6年生たちは 広島に出発します。





 


 

6年生の子どもたちの教室の前の廊下に

原爆に関する本や漫画、絵本が置いてあります。

 

この絵本も持って行きました。

 

 

 

『ドームがたり』

アーサー・ビナード/作  

スズキコージ/画

玉川大学出版部

 

 


ぼろぼろになってもいいから、たくさんの子どもたちに読んでほしい。

 


 

 

 

 

 

 

 

もう、ぜったいに、あかん。

 

 

 

ぜったいに

同じ悲しみが繰り返されないように

私たちにできることは

何だろう。

 

 

 

 

 

この日、原爆資料館に行ったことが

それからの私の絵本講座に

一本の芯を入れてくれたような気がしました。

 

 

 


そして、翌日の講座の一番最後に

そのことを実感したのでした。

 

 












最後の核実験から、 たった109日、、、