まいど~^^

絵本講師の くが やよいですニコ

 

 

 

先日の親子カフェでの絵本講座のテーマは、

 

さくらこの春、新しい一歩を踏み出す

子どもたちと大人にエールを送る!tanpopo☆☆

 

 

いつも、講座のメインになる絵本は

本棚の前にいるとその絵本と目が合ったり、

ずっと考えていると

心の中に浮かんできたりします。

 

 

今回、

「これやな!」

と すっと降りてきた一冊。

 

 

 

『とべ!ちいさいプロペラき』

小風 さち/作

山本忠敬/絵

福音館書店

 

 

 

 

 

私はよく新学期に 学校で読みます。

新しい場所、新しいクラス。

なかなか勇気が出なくて

一歩を踏み出せない子も

元気をもらえる一冊です。

 

 

この絵本の中に

子どもたちや大人たちへ送りたいエール、

伝えたいメッセージが

いっぱい詰まっています。

 

 

 

(絵本の内容は、こちら★

 

 

 

初飛行を前に 緊張している

飛行場の 赤い小さなプロペラき。

 

 

格納庫に入ってきた

大きなジャンボジェット機を見て、

自分がちっぽけに思えて

自信を無くしてしまいます。


 

格納庫の中で ジャンボジェット機が

プロペラきにかける言葉・・・

 

 

ひろい そらでは、

ぼくらの おおきさのことなど

わすれてしまうよ

 

 

ちいさいプロペラきのことを馬鹿にせず、

庇護する存在だとか、格下だとか思わずに

同じ仲間として語りかけるのです。

 

 

そして、誰よりも

プロペラきのことを分かってくれる

パイロットのおじさんは、

プロペラきの元気がないとみると

翌朝 いつもより早く来てくれます。

 

 

悠々と飛び立つ

ジャンボジェット機に励まされ、

プロペラきは 自分も飛び立つ決心をします。

 

 

滑走路を走り出すプロペラき。

エンジンの音がだんだんと力強くなり、

パイロットのおじさんの掛け声と共に

真っ青な大空へ 力いっぱい飛び立ちます。

 

 

いいか、むねをはれ。そらをみるんだ。

 

よし、とぶぞ。 それ!

 

 

 

それぞれが それぞれの飛び方で

大空をまっすぐに飛んでいけたら。。。

 

 

 


 

 

小さくても、一人ぼっちじゃない。

応援してくれる人(存在)が確かにいる。

 

 

周りが何と言おうとも

飛ぶことを決めるのは、自分なんだ・・・

 

 

そして、大きなジャンボジェット機の存在。

 

 

私は、

長く読み継がれる子どもの本の中には

必ず、と言っていいほど

魅力的な大人(または古いもの)が登場する 

と思っています。

 

 

 

それは、

見た目とか

社会的地位があるとか

お金持ちとか

そういうことじゃなく、

 

 

子どもが(大人も) 

自分も そうありたい、

と思えるような

生きざまを見せてくれる存在。

 

 

 

私には、このジャンボジェット機が、

 

「おれは行くぜ、

お前も自分の飛び方をしろよ!」

 

と自分の背中で語っているように思えてなりません。

 

 

 

 

 

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そして、もう一冊、

講座でご紹介した絵本は・・・

 

長くなるので また今度~バイバイ