新解釈ももたろう桃 続きですニコ


 

①の記事で、この絵本を

「大人の勝手な解釈でがんじがらめにしないで」

と書きました。

 

 

戦時中の桃太郎のイメージを

払しょくできない大人が

今もいるかもしれません。

 

 

でも、

 

大人が先回りして絵本を解釈して、

これはこうだからよくない、

とか

あれこれ心配しなくても、

 

 

どう感じるかは、

読んでもらった人が決めることと

ちゃうんかな?

 

 

子どもがナットクすれば子どもの中に定着していくし、

そうでなければ自然に消えていく。

 

今、売れている絵本の中にも

「…これはないんちゃうん??」

と思うものがあるけど、

子どもに支持されれば残っていくだろうし、

そうでなければ自然と淘汰されていくと思う。

 

 

その中で何百年もの間、

残り続けてきたのが

昔話。

 

絵本にしてしまうことの是非はあるかもしれないけど、

それを読まないなんてもったいない!

 

 

何百年を生き抜いてきて、

今まだ継承の途中にある昔話だけど

この絵本も52年間、

読み継がれてきた力があると思いますニコ

 

 

 

 

 

節分のとき、

給食にイワシが出たことがありました。

 

「鬼はイワシの生臭さとヒイラギを嫌う。
だから家の玄関にそれを飾る」
というお昼の放送を聞いた
6年生の女の子がこう言い切りました。


「鬼なんて、その辺におるわけないやん。

鬼がおるんは鬼が島だけや!」

 

桃

 

 

鬼や山姥やカッパ、妖精や小人や妖怪たち。

大人になって、そんな「目に見えないもの」たちが

心の中から出て行ってしまったとしても、

それらが入っていた心のスペースは空いている。

 

そして、その小部屋には

今度は、愛や希望や勇気や

「目に見えない大切なもの」が宿る。

 

そうやって少しずつ、成長していく子どもたち。

 

十代は(も)、すごく大事な時期なのです。

 

 

桃

 

 

さて、話は生活実感のところに戻ります。

 

 

ラグビー部の次男、すさまじい汚れ方の

泥だらけのユニフォームを持って帰ってきます。

  

↑こんな感じ。

 

 

 

風呂場で洗ったら排水溝 詰まるし、

洗濯機なんて即  壊れる、

という汚れ具合なので、

家の前で、でっかいバケツとホースで洗います。


 

何度すすいでも、すすいでも泥水がアセアセあせる

 

 

ざぶざぶ洗ってるうちに、ふと、

 

(・・・昔の人はお洗濯大変やったやろうなぁ。

野良仕事で汚れただろうし
井戸端や川で洗濯してたんやもんなぁ。)


 

ふと目の前を見ると竹林が。

 

(・・・そういえば、おばあさんは川で洗濯して

おじいさんは山へ芝刈りに行ったんやった。)

 

 

前出の『ももたろう』の絵本を見ると、

山から どっさりと

芝を背負って帰ってくるおじいさん

大きな桃を持って家に帰るおばあさん。

 


(・・・今はどこへ行くにも車で行ったりするけど
昔の人は、足腰強かったんやなー。

電化製品も機械もない昔は、

家事も仕事も楽ではなかったんやろうなぁ。)

 

image 

 

ももたろうは自分の力で

じゃくっと

桃を割って生まれてくるけど、

絵本によっては包丁で切る、という話もあります。

 

この場面を描かれた赤羽末吉さんは

松居さんに 言います。

 

「私は包丁をかくのは嫌だ。

包丁を持ったりしていると、それで

桃太郎がけがをするんじゃないかと思うし、

包丁はかきたくない」。

 

 

 

そしてある日、カラスがやってきて

鬼たちが、

あっちゃむらで こめとった。

こっちゃむらで しおとった。

ひめを さろうて おにがしま。

があー があー があー

となきます。

(金品を強奪したとは書かれてません)

 

米も塩も命にかかわる大切な食糧です。

そして姫までも・・・

 

 

鬼退治に行く動機が しっかり書かれています。


 

そして、一度、止めはしたものの

鬼が島へ鬼退治に行くという桃太郎に

きびだんごをどっさり持たせ、

新しい はちまき持たせ、

新しい 袴はかせ、

刀 刺させて、

日本一と書いた旗持たせ、

おじいさんとおばあさんは、

出来る限りのことをして桃太郎を送り出します。

 

(・・・けっこう裕福な家やってんなぁー)

 

 

この「刀」。

刀を持たないももたろうも

他の絵本には描かれていたけど

男子はとにかく剣が好き。

 

幼児期の棒っきれから始まって、

中学生になっても掃除の時間に

箒でチャンバラごっこ日本刀

天井の蛍光灯を割ってガラスが降り注ぎ

先生にド叱られてますぐすん

 

 

修学旅行でも

買うたらあかん、と言われてるのに

土産物屋で木刀買って

先生に没収されてますショック

日本刀

 

男子にとって、刀や剣は

遺伝子に組み込まれてる必須アイテムおーっ! !!

みたいです。(^▽^;)

 

 

 

そして、この絵本の中で

一番胸を打たれたのは、

ももたろうが

3匹のお供と一緒に旅をする場面です。


 

 

(③につづきますニコ