逆境こそチャンスだマリノス | fc2 yokohama リターンズ    ★★★★★

 2023明治安田生命J1リーグも、もう第30節となる。

 

 マリノスは2位につけて最終盤を戦っていく。

 

 

 気持ちのいい秋晴れの日産スタジアム、しかし、マリノスは緊急事態だ。

 

 ディフェンスの選手を中心に負傷者が続出、起用できる正規のセンターバックは實藤ただひとりとなっている。

 

 

 この状態で、難敵札幌に対しなければならない。

 

 

 しかし、ものは考えようだ。

 

 こうなったら、余計なことを考えてる余裕はない、各自が最善を尽くす、それだけだ。

 

 

 注目の先発メンバーは、

 GK 一森、DF松原、喜田、實藤、永戸、

 MF渡辺、山根、植中、

 FWヤンマテウス、アンデルソンロペス、宮市。

 

 DFをやった経歴もある杉本健勇が、センターバックをやるのでは説もあったが、手堅く喜田が實藤と組んで引き受けることになった。

 

 

 試合前には、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の金管メンバーが、アンセムの生演奏で選手を迎えてくれた。

 

 厳かで勇壮な雰囲気に包まれるスタジアム、実はこのときもうマリノスの勝利は決まっていたのかも知れない。

 

 

 14時キックオフ。

 

 普段とは違う中盤、ディフェンスラインの構成もあって、押され気味の展開になる。

 

 10分頃から、札幌に攻め込まれるが、ここはなんとか踏ん張った。

 

 今日のメンバー、そして最近の試合状況なら、無理に攻撃せず、相手に持たせておいてもよいだろう。

 

 19分にカウンターが炸裂、アンデルソンロペスのパスから宮市が独走、シュートを落ち着いて決めた。

 

 

 この先制ゴールで、マリノスは楽になった。

 

 

 マリノスは、後半のピンチも、一森を中心に守り抜いて、反撃の機会を狙う。

 

 後半は、早い時間からオープンな展開になってきた。

 

 

 左サイドバックに吉尾を入れ、アンデルソンロペスに代えて西村を入れて植中をトップに据えた。

 

 右FWを宮市からエウベルに代え、渡辺に代えて榊原、このあたりまではよかったが、さらに實藤に代えて杉本が投入された。

 

 お、ポジションはどうなってるんだ。

 

 DFラインは、右に榊原、センターバックは喜田と松原、左に吉尾。

 

 中盤は、杉本がやや下がって、西村がトップ下、しかしこのあたりは流動的のようだ。

 

 

 これが功を奏したのかも知れない。

 

 1対0で進んだ試合は、76分に杉本のボレーシュートがGKの頭を越えてゴール。

 

 アディショナルタイムに、エウベル、植中がゴール、札幌も1ゴール、結果4対1でマリノスの勝利となった。

 

 

 万全でない布陣で、マリノスが理想とする試合とは程遠い内容だった。

 

 慣れないポジションで、自分のやりたいプレーができなかった選手もいただろう。

 

 しかし、全選手が、とにかくチームの勝利のために奮闘した、その結果がこれだ。

 

 

 マリノスのポテンシャルは、まだまだここから発揮されていく。