日曜日の広島戦から、2日空けてまた試合がある。
日産スタジアムは今日も暑い。
そして、熱い試合になるだろう。
入場時には、青白赤のクリアファイルを配布していた。
どこかで聞いたようなフレーズだが…まあいいか。
あれ、また札幌戦?
もう2巡目だっけ、と思ったらそうじゃなくて、今日は第29節の早期消化なのだった。
本来の第29節は、11月25日が予定されているが、その頃はどんな状況で試合をやっているんだろうか?
試合前は、”ウィズトリコロール”の麻婆豆腐をいただいておく。
残念ながらビールの販売はない。
早く生ビールを注ぎたいです―と言うスタッフさんと、しばらくはいい子にしてないといかんなあと話をした。
さあ、アウェイでの借りを返し、3連勝を狙うマリノスの先発メンバーは、
GKパクイルギュ、DF松原、チアゴ、畠中、高野、
MF和田、扇原、マルコスジュニオール、
FW松田、ジュニオールサントス、前田。
前節もフル出場の、パクイルギュ、チアゴ、扇原には、頭が下がる思いだ。
マリノスは、特にほかのチームより運動量が多いんだから。
キックオフは19時30分(33分)、今日はいきなりマリノスが好調だ。
がんがんと札幌陣内に攻め入る。
札幌のほうは、本職FWのいない0トップ、それでもピッチ上には最前線に選手がいるわけだが、場内電光板の選手名には、本当にGKDFMFの表示しかない。
徹底的にGKから細かくつなごうとするマリノス、札幌も10分くらいまでは激しくチェックに来たが、GKを含めたマリノスの最終ラインが本当に落ち着いている。
うまく相手をあしらってパスを回し、いいタイミングで前線へと出す。
ジュニオールサントスも、的確な位置でポストプレーを見せていた。
こうなってくると当然先制ゴールはマリノス、決めたのはまたもジュニオールサントスだ。
この男、いったいどこまで快進撃を続けるのか、とか思ってたら、2点目もジュニオールサントスだ。
ピンチもあったが、無失点で凌ぎ、前半は2対0で終了。
FW前田の、ディフェンスにも労を惜しまない献身的な姿が印象的だった。
マリノスにふさわしい、いい選手が来てくれた。
後半、マルコスジュニオールに代わって天野が投入された。
札幌も、外国籍選手のFW2人を入れてきた。
しかし、マリノスの勢いは止まることがない。
選手が生き生きとピッチを駆け巡り、札幌ゴールに迫る。
これがアタッキングフットボールだ。
いつもはパスを回していくCKだったが、ここは天野がボックス内に放り込んだ。
一度は流れるが、CBがまだ上がってるうちに再びボールが入り、これを決めたのは畠中、マリノスでの初ゴールだ。
かつては、セットプレーからCBが決めるのがマリノスの定番だったもんだが、それは逆に言えば、流れからの得点力がなかったってことだ。
今は、前線の選手がバシバシ決める。
仲川、エリキさらにティーラトンが入り、高野が上がって前線が総入替になった。
すると、チャンスにゴール前へと突進したのがエリキ、そして冷静に仲川に渡して、今季初ゴールを演出した。
昨季の川崎戦、同じような状況で遠藤にパスを出したあの名シーンを思い出した。
自分の手柄よりチームの勝利を大事に考える男、それがエリキだ。
渡辺が入り、インジュアリータイムに失点したが、マリノスが4対1で勝利した。
終了間際の失点に、パクイルギュは悔しそうな顔をしていた。だが、チームとしては気にする必要がない。
守りに入るのではなく、最後まで攻め切って試合を終えるのがマリノスのやりかただからだ。
競ってる試合で、失点しなければ、それでいい。
昨シーズン、Jを席巻し、おれたちを魅了したマリノスのスタイルが戻ってきた。
どのチームが相手だろうと、恐れることはなにもない。
選手は誰ひとり優勝を諦めていないと、扇原が力強い言葉で今日を締めくくってくれた。
もちろんおれたちもだ。
前田やジュニオールサントスと一緒に、優勝してえなあ。