横浜開港記念日の今日、大桟橋には、海上自衛隊の護衛艦 DD153”ゆうぎり”がやってきた。
開港祭に合わせて、艦内が一般公開される。
”ゆうぎり”は、全長137メートル、基準排水量3,500トン。
あさぎり型護衛艦の3番艦として、1989年浦賀で竣工した。
艦齢30年に及ぶが、まだまだ第一線の護衛艦であり、乗艦時の持ち物検査も厳重だった。
ハマスタの緩い検査とは違い、ワールドカップの時に見た、金属探知機も使われていた。
乗艦まで30分ほど並んだが、すぐ横で”ゆうぎり”を見ることができるので、それほど長くは感じなかった。
いや、そうでもないかな。とにかく、いよいよ、艦へ。
艦首から眺めた、76ミリ速射砲と、艦橋だ。
同じく前甲板に装備された、対戦ミサイルアスロックの発射機だ。
旧い艦だと、艦内や艦橋まで入れてくれるが、今回は、前後及び左舷の最上甲板のみの公開だった。
こちらは、艦体中央に装備されたハープーン対艦ミサイルの発射機になる。
近接対空戦闘用のCIWSも、艦の中央部にあってひときわ目立つ。
移動中の甲板上になにげなく置いてあったが、これは魚雷発射管だ。
気が付かずに通り過ぎる人も多かった。
後甲板には、対空ミサイルシースパローが装備されている。
自然にそこにあるので、なにか玩具っぽいが、大威力の対空ミサイルだ。
訓練用のミサイルが、展示用にセットされていた。
対潜、対艦、対空、対ミサイルと、あらゆる脅威に対抗できる用意があるわけだ。
頼もしい。
艦の後部には、煙突と一体化した、搭載ヘリコプターの格納庫がある。
3,500トンの艦体は、決して小さくはないのだが、反対側に停泊していた、50,000トンの”飛鳥Ⅱ”と比べると、小粒に見えたのが残念と言えば残念だった。