明治安田生命J1リーグ第9節は、平成最後の試合となる。
マリノスは、27年間互いにJ1で活躍してきた今日の対戦相手、鹿島に敬意を表し、この一戦を特別な試合と位置付けて戦うことになった。
まあ実績や対戦成績では、一歩二歩、いやもう少し譲るが、J1に残り続けているのは2クラブだけなんだから、マリノスも大したもんだろう。
キックオフは13時、先行入場10時30分なので、気が付けば午前中から普通にビールを飲み始めている。
おれにとっては、そこまで珍しくもない事態だが、ほかのお客さんも始めてるようだな。
連休だし、まあいいか。
マリノスは、リーグ戦では名古屋を相手に好勝負を演じた後、前節札幌に完敗と、なかなか継続して結果が出ない。
水曜日もカップ戦があって、厳しいところだが、ここで勝利した勢いを持続してもらいたい。
先発メンバーは、
GKパクイルギュ、DF広瀬、チアゴ、畠中、和田拓也、
MF喜田、三好、天野、
FW仲川、マルコスジュニオール、遠藤。
負傷したパクイルギュがもう復帰してきたのには驚いた。
無理はしてほしくないが、その気概が嬉しい。勝ちたい。
自陣でのボールロストから先制を許したマリノスだが、GKからパスを繋いでいくやりかたはいつものとおりだ。
鹿島の前線には伊藤翔がいるが、そこに危ないボールが渡ることはなかった。
焦らずじっくりとチャンスをうかがう展開で、スコアは動かないまま前半終了となった。
ビハインドでの後半も、マリノスに加速がかかる気配はない。
悪い意味でなく、しっかりつないで鹿島陣内に持ち込んでいく。
そして、右に左にボールを回してゴールをこじ開けようとする。
最近、マリノスのCKは、左からは天野、右からはマルコスジュニオールが担当する。
どちらも、ゴールから逃げていくボールを蹴っていることになる。
ところが、天野のCKがファーサイドに外れたのを見たせいか、直後の左CKではマルコスジュニオールがダッシュでボールを強奪、自ら蹴った。
その後も、再三蹴りたそうな態度を見せ、天野に制せられる場面が見受けられた。
マルコスジュニオールが勝手というのでは決してなく、勝利したいという気持ちが伝わってくるし、やんちゃで面白いキャラクターとも思えた。
守備もしっかりやってくれるFWだし。
なかなかゴールが奪えない状況を、仲川のゴールが変えた。
そして、マルコスジュニオールが逆転ゴール。
2つのゴールは、速い展開、裏へのロングボールから生まれたものだが、ボールをキープして、鹿島守備陣を揺さぶり続けた結果がゴールに繋がったのだろう。
鹿島の反撃を、パクイルギュの好プレーなどで凌ぐと、終盤には李忠成もピッチに復帰、元気な姿を見せてくれた。
平成最後の勝利者はおれたちだ。
鹿島には、何度も苦杯を嘗めさせられてきたが、区切りの試合で勝利することができた。
今日のヒーロー、まずは移籍後初のリーグ先発出場で奮闘した和田拓也。
声が高い。明るい。もっと応援したい。
そして、マルコスジュニオール。
陽気な男。
どんどん決めてくれ。おれたちもご機嫌だぜ。
そうそう、試合後には伊藤翔も挨拶に来てくれた。
がんばってほしいが、次の対戦でも決めないよう頼むぞ。
平成のマリノスは終わった。
令和のマリノスも勝利を重ねよう。