決める男マルコスジュニオール | fc2 yokohama リターンズ    ★★★★★

 明治安田生命J1リーグ第9節は、平成最後の試合となる。

 

 

 

 マリノスは、27年間互いにJ1で活躍してきた今日の対戦相手、鹿島に敬意を表し、この一戦を特別な試合と位置付けて戦うことになった。

 

 まあ実績や対戦成績では、一歩二歩、いやもう少し譲るが、J1に残り続けているのは2クラブだけなんだから、マリノスも大したもんだろう。

 

 

 キックオフは13時、先行入場10時30分なので、気が付けば午前中から普通にビールを飲み始めている。

 

 おれにとっては、そこまで珍しくもない事態だが、ほかのお客さんも始めてるようだな。

 

 連休だし、まあいいか。

 

 

 マリノスは、リーグ戦では名古屋を相手に好勝負を演じた後、前節札幌に完敗と、なかなか継続して結果が出ない。

 

 水曜日もカップ戦があって、厳しいところだが、ここで勝利した勢いを持続してもらいたい。

 

 

 先発メンバーは、

 GKパクイルギュ、DF広瀬、チアゴ、畠中、和田拓也、

 MF喜田、三好、天野、

 FW仲川、マルコスジュニオール、遠藤。

 

 負傷したパクイルギュがもう復帰してきたのには驚いた。

 

 無理はしてほしくないが、その気概が嬉しい。勝ちたい。

 

 

 自陣でのボールロストから先制を許したマリノスだが、GKからパスを繋いでいくやりかたはいつものとおりだ。

 

 鹿島の前線には伊藤翔がいるが、そこに危ないボールが渡ることはなかった。

 

 

 焦らずじっくりとチャンスをうかがう展開で、スコアは動かないまま前半終了となった。

 

 

 ビハインドでの後半も、マリノスに加速がかかる気配はない。

 

 悪い意味でなく、しっかりつないで鹿島陣内に持ち込んでいく。

 

 そして、右に左にボールを回してゴールをこじ開けようとする。

 

 

 最近、マリノスのCKは、左からは天野、右からはマルコスジュニオールが担当する。

 

 どちらも、ゴールから逃げていくボールを蹴っていることになる。

 

 ところが、天野のCKがファーサイドに外れたのを見たせいか、直後の左CKではマルコスジュニオールがダッシュでボールを強奪、自ら蹴った。

 

 その後も、再三蹴りたそうな態度を見せ、天野に制せられる場面が見受けられた。

 

 マルコスジュニオールが勝手というのでは決してなく、勝利したいという気持ちが伝わってくるし、やんちゃで面白いキャラクターとも思えた。

 

 守備もしっかりやってくれるFWだし。 

 

 

 なかなかゴールが奪えない状況を、仲川のゴールが変えた。

 

 そして、マルコスジュニオールが逆転ゴール。

 

 2つのゴールは、速い展開、裏へのロングボールから生まれたものだが、ボールをキープして、鹿島守備陣を揺さぶり続けた結果がゴールに繋がったのだろう。

 

 鹿島の反撃を、パクイルギュの好プレーなどで凌ぐと、終盤には李忠成もピッチに復帰、元気な姿を見せてくれた。

 

 

 平成最後の勝利者はおれたちだ。

 

 鹿島には、何度も苦杯を嘗めさせられてきたが、区切りの試合で勝利することができた。

 

 

 

 今日のヒーロー、まずは移籍後初のリーグ先発出場で奮闘した和田拓也。

 

 声が高い。明るい。もっと応援したい。

 

 

 そして、マルコスジュニオール。

 

 陽気な男。

 

 どんどん決めてくれ。おれたちもご機嫌だぜ。

 

 

 そうそう、試合後には伊藤翔も挨拶に来てくれた。

 

 がんばってほしいが、次の対戦でも決めないよう頼むぞ。

 

 

 平成のマリノスは終わった。

 

 令和のマリノスも勝利を重ねよう。