1月中の参拝は、すべて初詣にあたると聞いたことがある。
というわけで、
今年は元旦の鶴見・總持寺に続いて、金沢の称名寺にやってきた。
称名寺というより、隣接の金沢文庫のほうが有名だろう。
ここに初詣に来なさい、と宣伝しているのを見たことがない。
金沢文庫駅から徒歩15分くらい、
赤門をくぐり、参道を通ってこの仁王門に達する。
このあたりまでは普通の住宅地だが、
この仁王門を通過すると…
山に囲まれた、広い見事な庭園に伽藍が点在する光景になる。
山の向こうに建物は見えず、ここはまるで別世界だ。
もっとも、この山の反対側も、住宅密集地になっている。
参拝客は決して多くはなく、
周辺も静かなので、落ち着いた気分で参拝ができる。
称名寺の歴史は古く、鎌倉時代の1200年代、
北条実時によって建立された。
有名な金沢文庫は、その実時が作った文庫であり、
今は、残存した古文書などを収蔵する歴史博物館、
県立金沢文庫として再生されている。
国宝や重要文化財も保有する、
歴史的な価値のある寺ということになる。
手前は鐘楼、奥が金堂。
これだけ、規模の大きい寺なのに、
参拝できるのは一度に2~3人という謙虚さ。
おみくじなどの ”参拝グッズ” も、極めて控えめの販売で、
まるで観光地化されていない。
ここは、いいところだな。