クリスマスが近づくと、
ライトアップや、でかさを競うツリーが話題になる。
まあ、それも決して悪くはないが、
ここは、山手の洋館を巡って、
落ち着いたクリスマスを愉しむことにした。
各洋館が、テーマ(国)を決め、
それぞれの風習によった、クリスマスの意匠を凝らしていた。
まずは、イギリス館。
言うまでもなく、イギリスのクリスマス。
領事が主催する気品あるパーティを再現したものか?
こういう場所に、一度は呼ばれてみたいもんだな。
次は、山手111番館。イタリアのクリスマスだ。
イタリアでは、”ナターレ”というらしい。
国旗からして、イタリアはクリスマスカラー。
華やかさを感じる室内だ。
ここは、オランダのクリスマスがテーマの、ベーリックホール。
オランダの冬は寒いので、暖色を好むそうだ。
ピンクでまとめられた装飾、しかし上品だ。
”ホットペッパー”を思い出す、不思議な装飾。
一体なんだろう。
最後に回ったのは、外交官の家。
スウェーデンには、ユールという、
クリスマスの原型になった風習があるそうだ。
確かに、素朴かつ質素な装飾でまとめられていた。
唐辛子の帽子みたいなこれは、不思議な小人だそうだが、
大きいやつが、さっきはいたような気がするな。