トゥール・スレン虐殺博物館＠プノンペン
プノンペン観光。
この旅いち
暑い気がします。
道産子の私は
こんなに強い日差しを浴びたのは
きっと人生ではじめてです
旅に出る前に
お友だちに
日傘を持っていくと言ったら
いやいや
いらないだろうと
言われたけれど
必要でした
オハナプノンペンホテル近くの
金ぴかのお寺をのぞいてから
トゥール・スレン虐殺博物館を
見学してきました。
S21は、クメール・ルージュ（カンボジア共産党）支配下のカンボジア（民主カンボジア）において設けられていた政治犯収容所の暗号名である。
学校だった施設が
収容所となり
多くの残虐な行為がくり返され
多くの罪なき人が亡くなった場所。
今の
平和な日本に暮らしていると
とても遠い出来事のように思うけれど
私が生まれた頃
1970年代後半にあった
本当のこと。
自分は反逆者である。
そう言わなければ拷問を受け
偽りの自白をさせられても
結局、処刑される。
看守は自分に
火の粉がふりかかることを恐れ
より残虐な行為に至る。
口封じのため
看守だった人も
最後は殺される。
日本語の音声ガイドを聞きながら
施設をじっくり歩きました。
拷問に使われた
尋問室
狭く連なる牢屋
むごい拷問を受け
殺された
遺体の写真
血のりの残る床
拘束具
たくさんの
拷問器具
逆さに吊るされ
顔を水につける
拷問に使われたポール
糞尿を入れて
気を失うまで頭をつけられた
という大きな焼きもののかめ
鉄線
頭蓋骨
殺された
多くの人たちの顔写真
反対に
拷問や処刑を行った人たちの写真
同じ
人間同士なのに。
とてもどこにもカメラを向けられなくて
逃げたかったどなたかの血液が
しみこんでいるかもしれない
張り巡らされた鉄条網に
そっと手を触れ
2度とこんなことが
起こらないようにと祈り
帰って来ました。
試練を与えられるものには
同時に
乗り越える力が
必ず与えられていると
よく言うけれど
なすすべなく
苦しみながら亡くなっていった
”罪なき人たち”が
大勢いたことを
あらためて知る機会になりました。
勉強不足。
帰ったら
映画をみることにします。
クメールルージュによる大虐殺を描いた
監督：アンジェリーナジョリーの
今の日本に生まれた幸運
あふれるほどのしあわせ
可能性のかたまりの自分の人生
自分に関わってくれるひとたちを
愛し、大切にしようと誓う。
行って良かった。
ありがとう。
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