朝、起きて、まずはトイレに入る俺。

朝は寝ぼけながら、トイレでしっかり目をさますことが日課となっている。



というか、朝に限らず、俺のトイレ滞在率は高い。

トイレって、狭くていい感じじゃないか。

静かだし、座ればおしりがあったかいし、

新聞や本を読むにはもってこいなのだ。



話がそれたけど、今日の朝のこと。

流れ作業のように便座にすわってふと気づく。




グラフ!?



ちょうど目線のあたりにA3サイズのグラフが貼ってあった。



タイトル:やる気アップなトイレ用体重グラフ。

        ~あたしこんなに痩せてきた!~ Ver.1.0




・・・うちは嫁さんのネタハウスか?



でもきっと大まじめにこのグラフを作成し、

必死でタイトルを考えたに違いない。

調子よく減っているのでこんなグラフを作成する気になったのかもね。



ダイエット開始からどうやら3週間たっているらしい。

3週間前からグラフは始まっていて、そろそろ中間くらいだ。


ということは、このグラフは2ヶ月用なんだろう。

Ver.1.0ってことは、2ヶ月以上ダイエット生活を続ける意思を伺わせる。




長いなあ。




グラフは思いっきり右下がり。

へえ~、アイツ、結構減ってんじゃん。




だから昨日


宝石赤「あたし、ちっちゃくなったと思わない?」


とか聞いてきたわけだ。



なんだか俺までちょっと嬉しいな。


そして、まじまじとグラフを見てみた。




あれ。




このグラフ、




1目盛が100グラム!!?




ってことは、アイツ、




10kg痩せたと見せかけて

1kgしか減ってねーーーーーじゃん!!!




そりゃー、見た目の変化も気づけねーよ。

バカチンがっ!



今日も夫婦の話題は嫁さんのダイエット論がほとんどだ。

たまには、俺にも話させろ。


だが、相変わらず嫁さんの話を聞くばかりの俺で情けない。



宝石赤「あたし、なんかちょっとちっちゃくなったっしょ?」


宝石ブルー「お、おぅ!がんばってるもんな」



実際は、毎日見ているせいか嫁さんの大きさの変化はわからない。

それでも、こういうときはこの返事でOKだろう。

・・・昔ハマった「ときめきメモリアル」を思い出す(笑)




宝石赤「なんか、テキトーな返事ね」



するどいな、おまえ・・・。



宝石赤「あたしのダイエットのことなんてべっつにーって感じなわけ?」



やめてくれー。



どうして戦闘モードに入っていくんだ?

俺、正しい選択肢選んだだろーー??




宝石ブルー「や、おまえ、ほんとがんばってると思うからそう言ったんだよ。

  マジ、惚れ直すって」



宝石赤「そうなの!?なら、いいけど~・・・」




そういうのは疑わないのな。

女は、自己都合主義だ。俺の嫁さんだけか?




宝石赤「でもさー、あたしがこうしてダイエットしてるおかげで

  しん太のメタボも直るんじゃン?

  あたしって、いい奥さんだよね! 自分で思う」




ちょっと待て!!!!


俺はメタボじゃねーよ。



どっからどう見ても超標準体型だぞ。

多少腹は出てきたかもしれないが、どこに出しても恥ずかしくない体型だ!




宝石赤「最近のしん太さ、メタボちっくになってきたような気がするんだー」




そこの嫁ーーっっ!!!




自分を棚に上げて

俺をメタボ呼ばわりすんじゃねえ(激怒)!!




宝石赤「ね、一緒にがんばろうね!」




宝石ブルー「・・・そ、そうすっか!」




正直。

おまえだけ、がんばればいいんじゃないかと思うよ。




今日はちょっと俺、沈んでます。

嫁さんはすでに就寝中で、家の中は静かで、

余計に俺は沈んでいきそうです。



そうだ!ブログを書こう。

俺の心の聖地、最近見つけた安らぎの場所(笑)




明日の昼、俺は友人と会う約束をしていた。

嫁さんもそれは知ってて



宝石赤「じゃー、お昼ゴハンはいらないね。わ~い!」



と、料理作らなくていいことを、単純に喜んでいた。




だが、今日、友人と電話をしてて

お互い昼メシは自宅で済ませてから会おう、に決定した。



そして、会う場所は俺の家、


つまり、嫁さんの家でもある。




宝石ブルー「明日さー、やっぱ昼食ってから会おうってことになってさー」


宝石赤「そうなんだー。じゃあお昼いるんだねー」



よかった。

また怒られるのかと思っていたが、特に変わった様子はない。



宝石赤「じゃ、喫茶店かどっか行くの?」


宝石ブルー「いや、うちにくるよ」





宝石赤「えっ!?ここに来るの!?」




途端に嫁さんの顔が困っていく。



宝石ブルー「あ、れ?まずかった?」




宝石赤「・・・あたしさ、その時間、外出してていい?」




静かに言う嫁さん。いつもの戦闘モードではない。

どちらかというと気まずそうだ。



宝石ブルー「なんで?お前も知ってるヤツだし、いればいいじゃん。

  結婚以来、会ってないしさー」



俺は、嫁さんは俺たちに気を遣ってそう言ってると思って、そう返した。




でも、違ったんだ。




宝石赤「だからこそ、やだよ。

  こんなに太って、みっともなくて会えないよ・・・。

  こんなデブな奥さんなんて、しん太が恥ずかしい思いするよ。

  しん太に申し訳なくて、無理だよ・・・」




咄嗟に、何も言葉が出てこなかった。


嫁さんは、太った自分を恥じていた。

太った嫁をもつ俺も、きっと恥ずかしい思いをしているだろう、と考えていた。



そうか、普段まったくわからないけど、

嫁さんにはそんな気持ちもあったんだ。




宝石赤「来年の夏くらいには、会ってもいいよ!」



笑ってそう言っていたが、俺はなんだか嫁さんを傷つけたような気がして

こうして今も気になって仕方がない。



別に、今のままだって、いいぞ。

どこに出しても、俺の嫁さんは嫁さん。

恥ずかしくもなんともねー!!



なんで、すぐにそう言ってやれなかったんだろ。

こっちこそ、ゴメン!




俺は甘いもんが大好きだー!

男だけど、別にいいだろ。



だから、食後に甘いもん食いたくなることもあるよ。



でも、今の我が家には

甘いもんがないんだ・・・。


嫁さんのダイエット前はあんなにも菓子類があふれていたのに。




だったら、


宝石ブルー「シュークリーム食いたいから買ってこようかな」



そうつぶやいたとしても、それは正直な男の本音でしかない。




なのに、


宝石赤「しん太!あたしにケンカ売ろうッての!?」



なぜおまえはすぐに戦闘モード突入するんだよ。

どうやら、今日の嫁さんは空腹で機嫌が悪かったらしい。



宝石赤「食べたいんなら外で食って帰ってきてよね。

  ダイエットしてるあたしの前でまさか食べようなんて思ってないよね?

  シュークリームなんて見せられたら、食べたくなるじゃん!」



  

そ、そんなこと、俺には関係ねーじゃんよ!


とは、当然、言えない。




宝石ブルー「き、今日はお前がかわいそうだから、やめておくよ」





宝石赤「・・・わかればいいよ」




おまえも、俺のことわかってくれよ!!! (悔 悔 悲)




こうしてブログに気持ちをぶつけることが、

俺のストレス発散となっています。




今日帰宅したら、冷蔵庫にカラフルな張り紙がしてあった。



そこに書かれていた内容。



メモ痩せたらしたいことリスト


一、ブランドの服を着こなす

一、しん太にお姫様だっこをしてもらう

一、しん太とデートして手をつなぐ

一、カラーコンタクト

一、ギャルメイクに挑戦する

一、ドレスを着て写真を撮る

一、エステで脱毛する

一、友達とランチする

一、やりたいことなんでもやる




最初の方はかわいいことを書いている。

だんだん読んでいくと



一、やりたいことなんでもやる



おかしいと思わないんだろうな。

この一行さえあれば、今までの行はいらねーよ。



これが嫁さんの「痩せたらしたい夢」なのか。




だったら、俺にも夢がある。




嫁さんが痩せたとして、俺がしたいことは



嫁さんとカップル喫茶に行くこと。



結婚前に誘って断られたこの夢、今度こそマジ叶えたい!

当然、それはまだ言うつもりはない。