2月の渡韓（2/18～21） レポのつづきです。
初日の光州(ｸｧﾝｼﾞｭ）で
オックスブラッド（Oxblood） にチェックイン後、バスに乗って観光へ。
車窓からは韓国第二位の自動車メーカーである起亜（KIA)自動車の工場が。
KIAタイガースという野球チームの本拠地が光州なんですってね（野球の事は全くわからず）。
光州といえば真っ先に頭に浮かぶのが1980年に起こった光州事件。
2007年頃、ドラマ「砂時計（모래시계）（1995年 SBSにて放送）」を見るまで、隣国でそんな出来事があったなんて全く知りませんでした。
←画像はネットからお借りしました
光州事件とは「5.18民主化運動」と呼ばれ、1980年5月18日～27日の10日間に亘り全羅南道 光州市で民主化を目指した学生と市民たちが、政権を掌握した戒厳軍と戦った民主化抗争。
その後の韓国社会に置いて継続的に起こった民主化運動の原動力となったのですが、民間人144人を含む170名が死亡、380名が負傷したという大変忌まわしい出来事です。
5.18民主化運動関連資料は、2011年にユネスコ世界記録遺産に登録されました。
犠牲になった市民たちを祀った国立5.18民主墓地（국립5.18민주묘지）は、初めて光州を訪ねた2010年にお参りしました。
過去記事
羅州（ナジュ）＆光州（クァンジュ）①～Sラインカーブの線路がある駅と国立5.18民主墓地
今回は光州事件に関連する2ヶ所を訪ねました。
1か所目は5.18民主化運動を記念して、1996年に韓国政府が無償提供した、元 尚武台（陸軍戦闘兵科教育司令部)だった場所に作られたという5.18記念公園（5.18기념공원)。
都市鉄道雲泉（운천)駅3番出口から徒歩12分 KONEST地図
そして2か所目は、光州の英雄 金大中元大統領の名がついたコンベンションセンターに隣接する
5.18自由公園（5.18자유공원）。自由館で日本語のパンフレットをいただき、
日本語字幕付きの映像や写真を見ました。
長期間軍事独裁を行ってきた朴正熙(ﾊﾟｸ・ｼﾞｮﾝﾋ）大統領が1979年10月26日に暗殺された後、12月12日クーデターにより国軍保安司令官 全斗煥(ﾁｮﾝ・ﾄﾞﾌｧﾝ）が政権を掌握。
軍事政権の復活を警戒する学生たちの民主化デモが全国に拡大。
1980年5月17日、軍の実権を握っていた全斗煥が非常戒厳令を全国に拡大し軍事政権を再発足させ、金大中（ｷﾑ・ﾃﾞｼﾞｭﾝ）をはじめとした政治家や知識人たちを多数連行。
翌5月18日、金大中の出身地である光州に空挺部隊が投入され、各大学に戒厳軍が進駐。
当初大学生による反政府デモを鎮圧していましたが、午後からは市民に対する無差別鎮圧作戦が行われ、多数の負傷者が出ました。
こちら↓の写真は全羅南道庁での集会に参加するため、学生や市民たちが列を成し光州広場を通り過ぎていく様子。
戒厳軍が市内を制圧した27日まで市外との通信網や交通網が遮断され、メディアも情報統制されたため韓国国民もこの内戦の様子を知ることができなかったといいます。
こちらは小中高校生向けの体験エリア。
政権奪還を願い一部の政治軍人の強硬鎮圧に対抗し、民主主義を守るために戦った3千人ほどの市民たちが拘束され軍事裁判を受けた尚武台（陸軍戦闘兵科教育司令部)法廷と営倉を復元したもの。
体験を通じ、罪なき人々が如何に非合法な拷問を受けていたのかを勉強します。
5.18自由公園（5.18자유공원）
都市鉄道金大中コンベンションセンター駅5番出口より徒歩11分 KONEST地図
日本でも公開された映画「光州5・18」（2007年韓国公開 原題「화려한 휴가（華麗なる休暇）」）でも、その惨状をご覧になることができますが、とても1980年(昭和55年）とは思えない悲しく怒りが込み上がってくる出来事でした。youtube
ちょっと気持ちが淀んでしまいましたが、身体は正直。
お腹が空いたので、光州名物のトッカルビを食べに松汀(ｿﾝｼﾞｮﾝ）トッカルビ通りへ移動。
思ったより寂しい通りでした（苦笑）。
いつもの通りネットで比較検討して選んだ店が、こちらのピッゴウルトッカルビ（빛고을떡갈비）。
ひっきりなしにお客さんが出入りしていました。
メニューはこちら。トッカルビには韓牛（19,000ｳｫﾝ）と豚肉（11,000ｳｫﾝ）があります。
折角なので韓牛をオーダーしました。1人前でもOKですよ。
2016年版hiteがキンキンに冷えていて、ありがたいっす。
1人前300gとボリューミーな韓牛トッカルビ。
甘さを抑えてあり、韓牛そのものの旨みを楽しむことができました。
この店を選んだ理由は、トッカルビを巻く葉っぱものの盛り付けが美しいから。
料理って、味だけではなく見た目も重要ですよね。
光州トッカルビには、必ずカルビタンが付いているみたいです。
胡椒が効いたスープが激ウマ！お肉もたっぷりついているので、これだけでも8千ｳｫﾝは取れますよ。
粗挽きの韓牛に甘さを抑えた味付けなので、韓牛の旨みを存分に楽しむことができます。
基本は葉っぱに巻かずにそのまま召し上がっていただきたい。
で、たまにサンチュなどにスライスニンニクとともに巻いて食べてもOKです(笑)
キムチフェスティバルがある位、光州といえばキムチが有名。
さすが！浅漬けのキムチはとてもおいしかったです。
꼬시레기(ｺｼﾚｷﾞ）というそうですが、この海藻の食感と酸味の効いた味付けがとても気に入りました。
ほたるいかの塩辛とは珍しい。
一番お気に入りだったパンチャン（おかず）が、こちらの玉ねぎの酢漬け。
韓牛でちょっと脂ギッシュになった口の中をさっぱりとさせてくれるし、ビールにも合うのよ～。
お代わり貰っちゃいました～。
慶尚道に比べると、全羅道の食事ってどうしても塩分がきつく感じるお店が多いんですが、こちらはとてもマイルド。
ふと壁を見ると、減塩を心掛けているお店だったんです。さすが！
ピッゴウルトッカルビ（빛고을떡갈비）
住所 光州広域市光山区松汀洞831-21（광주광역시 광산구 송정동 831-21）
道路名住所 光州広域市光山区光山路29番ｷﾙ14（광주광역시 광산구 광산로29번길 14）
電話番号 062-944-6670
営業時間 10～21時（名節も営業）
都市鉄道光州松汀駅1番出口から徒歩8分
KONEST地図
ソウルから光州までの行き方
セントラルシティ（高速ターミナル駅隣接）から光州（U-Square）へ高速バスを利用
所要時間 3時間半
料金 一般17,600ｳｫﾝ/優等26,100ｳｫﾝ
時刻表はこちら → ★
龍山駅から光州松汀駅までKTX利用
所要時間 1時間50分
料金 46,800ｳｫﾝ
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