9月の渡韓レポ（旌善(ﾁｮﾝｿﾝ）・ソウル・大邱）3日目。
ソウルでのエセ マチノアルキ こちらの記事↓のつづきです。
9/19 ソウルに残る昭和を訪ねて②龍山駅周辺に残る鉄道病院&鉄道官舎群と焼き魚ランチ
地下鉄4号線に乗り一駅先の淑大入口駅へ移動。
韓友と合流し、ティーブレイク。
午後のエセ マチノアルキは、南山の麓にある厚岩洞（ﾌｱﾑﾄﾞﾝ）の散策からスタート。
厚岩洞という地名は、かつてこの村にトゥトプ岩（두텁바위）と呼ばれる丸くて厚い大きな岩があったことに由来しているのだそうです。
後に知ったのですが、淑大入口駅6番出口の傍には1922年に建てられた龍山(ﾖﾝｻﾝ）公設市場の跡が残っているんですって。
参考記事によれば、龍山米軍基地の地域は日本統治時代には日本の陸軍を含む「朝鮮軍」の司令部が駐留していた場所。
龍山公設市場は、日本人たちが利用したショッピングモールだったのだそうです。
現在でもこの周辺にはかつて日本軍の家族や軍務員たちが住んでいた日本式住宅が一部残っています。
勾配のキツイ坂を上り続け、ヘロヘロに。
窓枠が取り外され、備品がごちゃごちゃに置かれたままの建物。
ザクロがたわわに実っていました。
年季の入った瓦屋根の上から南山タワーが見えました。
こんな路地を歩くのが楽しいのだ。
水道工事店と
皮製品専門のクリーニング店。
こんな坂を上ったり下ったりしながらの散策。
段々足腰がしんどくなってきました（汗）
小学校の入口から見た南山タワー。
名残のヒマワリ。
厚岩洞（ﾌｱﾑﾄﾞﾝ）を後にし、最後の目的地である解放村（ﾍﾊﾞﾝﾁｮﾝ）を目指してバス通りを歩きました。
この一帯でも日本式家屋の姿を見ることができます。
歩けども歩けども目的地は遠く。。。
龍山高校の前からちょうど来たマウルバスに乗りました。
細い路地でも猛スピードで飛ばす飛ばす（苦笑）。
10分ほどで解放村オゴリ（五叉路）に到着。
ベーカリーのトレジュルを左手に見ながら通りを進んでみました。
正面にまたも南山タワーが。
ふと左手の路地に入ってみると、マッチ箱のように眼下に住宅が見えまして、かなり標高の高い場所まで上がってきたことがわかります。
日本の統治からの解放後、38度の軍事境界線を越えて南に避難してきた人々が一時的に集団で居住していたことから「解放村」という地名が付けられたのだそうです。
店内だけでは収まりきらないのでしょう。
道端にまで広げられたナツメや梨。
この果物店の左側の路地に入っていった韓友が、「ちょっと来て」と私たちを呼びました。
なんとそこには新興(ｼﾇﾝ）市場（신흥시장)という地域密着系の伝統市場がありました。
ボケちまってますが、レイアウトが気に入っているので～(笑)
お世辞にも活気があるとは言えないほど人影もまばらな市場ですが、黄色みを帯びた電燈の光が温かさを感じさせてくれます。
市場の中には小さな縫製工場もありました。（お断りして写真を撮らせていただきました）
もう一方の出入り口にはㅎというパーツが落ちてしまっていますが、市場の名前が掲げてありました。
見晴らしの良い駐車場からの眺め。
オシャレなカフェの前を、リアカーを曳いたバイクが通りました。
その先が果てしない下り坂になっていて、また上ってくるのがつらそうなのでここで引き返すことに。
日本統治時代に作られた神社の名残だという108階段を見学するため、人に道を尋ねながら解放村オゴリの南西方面の道へ。
2012年頃からこの辺りにはオシャレなカフェや飲食店が立ち並び、若者たちのホットスポットとなっているんですって。
こちらお米屋さん。
低層のヴィラの間の坂道を下ります。
立ち入り禁止の黄色テープが張られた建物。再開発の対象区域なのでしょうか。
漸く108階段に到着。
日本統治時代のつらい記憶をかき消すためなのか、今や「解放村芸術マウル」と名前を変えておりました。
新しい名前とは裏腹に階段の周辺はごちゃごちゃしており、中途半端な感じが否めません。
こうして2時間に亘る午後の散策も終了しました。
あ～喉が渇いた！
次はお楽しみのアレを。
解放村(해방촌)
住所 ソウル特別市龍山区龍山洞2街（서울특별시 용산구 용산동2가)
108階段(108하능계단)
ソウル特別市龍山区厚岩洞（서울특별시 용산구 후암동)
散策ルート
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