※この記事(カネボウ白斑記事)は、Googleでも【カネボウ白斑】検索でGoogleトップ検索で上がってきています
↓
【この記事は、2013年7月にアップしたものですが、現在、Googleでトップアクセスの美容記事として大ヒット記事となっております。再度アップしておきますので初めての方お読みください】
~ここから~
2013年7月記載記事
美白回収だけにとどまらない、、これからのカネボウスキンケアに対する代償。
肌に直接つけるものだからこそ、一度失った信頼を取り戻すことはそうたやすいことではない。
カネボウの今回の打撃は、親会社の花王の大打撃であり、化粧品業界の歴史に大きな影響を及ぼした衝撃だった。
カネボウ美白全品自主回収
独自に開発して配合した医薬部外品の成分「ロドデノール」が原因で、肌がまだらに白くなったケースが確認されたため美白商品を自主回収することとなった。
またしても、、カネボウか・・・
と、、私は、同じ業界人としてショックだった。
またしても
という意味は・・・
カネボウにどうしてこうも不運が続くのか・・
という気持ちで、私は、カネボウの不運に同情した。。
90年代半ば
↓↓↓美容部員という職種がBAやBCと呼ばれるようになり
その頃、美容部員の正社員採用もピタッとなくなった。
この頃もカネボウに不運が起きていた。
↓↓↓
カネボウの危機
カネボウは、カネボウ化粧品だけでなく、カネボウ繊維、カネボウ食品など手広く商品を販売していた。
しかし、カネボウ繊維が大きな負債をかかえ、それをカネボウ全体で、
全社員で痛みを分け合って乗り超えていこうという策がとられた。
化粧品部門では
給料3年間10%減
ボーナス3年間ゼロ
その代わりに※カネボウ食品フリスク1年分
カネボウ食品カップラーメンなどの現物支給)
今まで化粧品の歴史の中で、
カネボウ全社員で痛みを分け合おうと
異例の通達が全社員に言い渡された。
このとき、、、
※この待遇に不満を持ったかなりの人数のカネボウ美容部員たちは、退社した。
その頃にカネボウが美白のカネボウとして頑張ろうと育ててきたブランドが
白班被害にて回収品になった↓ブランシールである。
なんとも言えなく胸が苦しくなる気持ちだ。。。
あの危機からカネボウが大事に守ってきた美白ブランドが崩壊する。。。
美容業界の歴史が崩れおちるような感覚だった。
その後・・・
カネボウは、危機から脱することが出来ない状態が続いた。
2000年
カネボウに光が舞った
カネボウを救ったのは、花王だった。
実質カネボウは、再生産業機構の支援のもと、花王の子会社として存続する形となった。
メイクが強いカネボウ
スキンケアが強い花王
これが合わさったことで、カネボウは、きっともう大丈夫だろう・・と誰もが思っていた。
それが・・・・
こんなことになるとは・・・・
※カネボウは、スキンケアが弱いメーカーだった。
個人的には、私は、カネボウスキンケアは好きだが、カネボウ=メイクというイメージが強い。
そこでカネボウは、スキンケアに特化したブランドとしてリサージに力を入れた。
北海道の某ドラックストアは、リサージ強化店としても有名である。
今回、スキンケアの一番の強みである、リサージが回収対象となったことで
スキンケア部門では、一番の売れ筋だった分野が崩壊したことで、大打撃となるだろう。
●リサージ
ホワイト スキンメインテナイザー 全8品
ホワイト ホワイトニング リペアクリーム
ホワイト トライアルセット 全4品
ボーテ サーキュリードa
インテンシブ ブライトニング エッセンス
スキンチューナー ブライトニング 全2品
消費者は、カネボウ系のものを敬遠するようになることが目に見えている。
夏商戦前の一番美白が売れる時期の痛手は、計り知れない。。
商品回収ということよりも、今後のブランドイメージをどうやって挽回するか・・・
これはとても難しい。。
記憶に新しいのは、、、
石鹸成分の、加水小麦で自主回収した《●●のお茶石鹸・・・》
《●●のお茶石鹸は》は、今ではもう、、ほとんど見ることはなくなった。。。消費者がもう振り向くことがなくなったこの事件と、今回の事件・・・信頼とは一度失ったら・・・けっこうその代償は想像以上に大きい。。
なんとかカネボウには、また立ちあがってもらいたい・・という気持ちで私的には応援したい。
なんとか早く、被害者の方の治療がうまくいきますように(願)
被害者の方とカネボウ側の心のコミュニケーションこそが、白斑被害者の心を癒すただひとつの方法だと思います。
加害者と被害者というものは、立場が真逆なので難しいところもあると思いますが
白斑被害者の方の心に寄り添って一緒の目線で考えることが、企業と被害者の方が向き合う大切なことなのだと思います。
未だ収束していないこの事件
被害者の方は今もまだ毎日毎日、鏡を見るのが辛い日々と戦っている。
ただそれを使ったというだけなのに・・・何でここまで苦しまなければいけないのか・・・・と怒りをぶつけながら苦しんでいる。
私のところにも、カネボウ白斑被害者の方からの相談メッセージが時々届く。
カネボウ側と被害者側に、かなりの溝があることは確かだな・・・と感じる。
もちろん、それは、被害者と加害者側では溝があるのはわかる。
しかし被害者の方の気持ちは
もっと情報を隠さずに、被害者の気持ちになって寄り添う姿勢をカネボウ側に求めているのではないかと思う。
今も被害者の方は、不安でいっぱい抱えている。
こうして、時間が経過しても、やっぱり不安なのは変わらないと思うから。
その気持ちをカネボウ側が理解することが必要なんだと思う。
私のブログの読者さんにも、白斑被害者の方がいる。
今も必死で白斑治療に取り組んでいる。