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この記事は、ランコム、ディオール、コスメデコルテの美容液戦争について書いた記事だったのだが
企業裏側の話に書き直してみようと思う。
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この記事の最後に
外資ブランドと国産ブランドの
販売戦略の違いについて
書いてみました


外資系美容部員は
国産ブランドの美容部員よりも
給料がいいので
なかなか社員になれないと悩む
国産化粧品会社の美容部員は
ディオールなどの外資に
転職する美容部員は
実は多かった。

しかし現在

美容部員は
社員ではなく
百貨店採用の百貨店従業員さんが
外資系化粧品売り場に
研修を受けて立っているような
雇用形態となった。


都内中心部は
社員美容部員が多いが
中心部から少し離れた百貨店では
イベントのときだけ
社員美容部員が応援にいく
というような体制になっている。


百貨店取り扱いブランドは
今、
百貨店Webサイトからも化粧品が
購入できるようになっていて
Webサイトを充実させたほうが
人件費も削減されるという理由。

話は変わり
国内3大ブランドと言われていた
カネボウは
あの事件以来(白班事件)
百貨店から撤退している店舗も
多い。

これは私個人的な意見だが

カネボウはスキンケアが弱く
メイクが強いメーカーだった
と思う。

今、首都圏百貨店でも
売り場がかなり隅のほうに
行ってしまったが

カネボウは
メイク専門ブランドとして
基礎化粧品をやらずに
メイクだけで行ったほうが
成功するはず!

打倒ジルスチュアート的に
戦略を立てれば
トップメイクブランドに
なるのではないかと思う。

ネイルや口紅などの質は
昔からベニバナを使ったり
色作りは最先端だったのだから
そこを生かすならば
メイク専門ブランドに
シフトチェンジすることが
大飛躍になると私は思う。

さて

外資系ブランド販売の方法と
国内大手化粧品ブランドの
販売の違いについて
話そうと思う。
例えば
コスメデコルテ
アルビオン

今では百貨店ブランド
となってますが
以前は、コスメデコルテや
アルビオンは
個人化粧品店のブランドでした

というか・・・
デコルテやアルビオンを
育成してきたのは
御販売店の奥様たちだったのです。

ご販売店様の奥様たちの努力の賜物とでもいいましょうか。
いや、、間違いなく奥様たちの努力の賜物だったのです。


メーカーのお偉い様たちは
ご販売店様の奥様のところに
まめに通い接待をし
販売コンクールのお願いをし

お取扱い店も
半径●キロ以内には
同じブランドの販売店を許可しないことで

その個人店様の顧客が
他店に流れないように
販売店も増やしませんでした。


その地域の独占!といった
形を作り
メーカーと
化粧品店様の奥様との間には、
信頼関係を作り
そうやって外堀から
(販売店様主体に)
長年かけて育成してきたブランドが
アルビオンなどです。

アルビオンは
販売店様の奥様(店主)が
育て上げたブランド

美容部員が売ってきたブランドでは決してありません。
販売店様の奥様たちの力がすべてだと思います。


ここだけの話ですが
お店の奥様たちも、専門ブランドを販売した理由は
アルビオンなどの(専門ブランド)のほうが
仕入れ値が安い
という金額的な理由も
あります。


お店側も利益が欲しいので
仕入れの安いブランド
のほうに力を入れるのは
利益上
当たりまえのことです。


アルビオンは
掛け率(仕入れ値)が
安かったのもあり
販売店様はアルビオンに力を入れるお店様は
田舎にいけばいくほど
多かったように思います。


掛け率もあるとは思いますが
アルビオンの営業さんは
きっとどの化粧品メーカーの
営業さんよりも
一番お店に通って
販売店の奥様とコミュニケーションを取っているのだと思います。

その営業力に頭が下がるな~
と思いました。


話は二転三転しましたが
外資ブランドと国産百貨店ブランドの違いは

◆百貨店でブランド化し頑張ってきた外資メーカー
◆個人化粧品販売店様で、お店の奥様力(奥様というのは店主)
で広めてきた国産メーカー

と、戦略が全く違う中で今がある裏話であった(^_-)-☆


※私は、国産の化粧品メーカーにいたので、一番近くでこれを見てきたが一番心に残っていることは

『御販売店様のご主人様や奥様が、手術とかで輸血が必要なときには、真っ先に献血にいくように!』

と会社から言われてました(*^^*)

(・・・というのは、
販売店に派遣されている美容部員は、仕入れてもらうためには
命をかけろ!)

ってことでしたが

これは例え話だとは思って聞いてましたが
営業さんは、そのくらいに必死なんだな~と思いました。

国産メーカー専門店ブランド
トワニー
コスメデコルテ
アルビオン
いろいろありますが
営業さんが御販売店様に
通って通って苦労して
契約を取って増えていった
化粧品販売店全盛期を
懐かしく思います。

今はどんどん少なくなってきた
化粧品販売店様に
エールを送りたくなります。


昔の美容部員は、もっとプロ意識があったものですが、それは、御販売店の奥様(店主)を見て教わったものです。

ランコム対ディオールの題名から徐々にかけ離れた内容になってしまいましたが、この話終わります♪