イタリア式築城術と工兵 | Grünberg

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こんばんは。

 

何日か前に投稿しようと思ってた記事を再構成して投稿します。

 

さて、18世紀の軍隊には必ず工兵が配備されてました。

 

その工兵の役割を語る前に、イタリア式築城術に触れなければなりません。

 

大砲が戦場に登場すると、従来強力な防御を誇っていた薄くて高い城壁は無力化されました。

 

(例:コンスタンティノープルの陥落

 

砲撃に対応するためプレストル・ド・ヴォーバンにより確立されたのがイタリア式築城術です。

 

この方式では、城壁は低くて厚いものとなり、死角を補うために堡塁が配備されました。

 

こうして要塞化された都市が誕生した結果、攻城戦は長期化し、攻囲戦が重要な役割を持つようになりました。

 

工兵はこうした都市の攻略の役割を担いました。

 

要塞、野戦陣地の構築、要塞化された敵都市の攻略のため坑道を掘削し、爆破して突破口を作るなど、工兵の役割は多岐に渡りました。

 

多種に渡る兵のなかで、土木工学に通じた兵種だったように思います。