Youtubeをはじめ、ネットに転がっている文書の中で「体験談もの」があります。

例えば、Youtubeで「スカッとする話」とかで検索すると山ほどでてくるアレです。

 

その中にあるものは、実際にはどこまで本当なのか分からないものも多いですが、身近にあるものがでてくると急にリアリティが増すという現象があります。

 

例えば、以下のような話。

 

【あらすじ】

女の子がバイク屋に足を踏み入れたところ、高くて買えないらしく、すぐ帰ってしまった。

その後、偶然道で遭遇した彼女はパンクした自転車を押しながら歩いていた。

聞くと電車代を節約するために、自転車で看護学校に長距離通学をしているとのこと。

バイク屋の社長が彼女にいろいろ便宜を図るうちに・・・。

バイク屋の社長さんと女の子の感動ストーリーなのですが、

普通に読んでしまった自分に気になることが。

パンクしながら自転車を押していた場所が、神奈川県の大和市

看護学校があるのが東京都世田谷区とのこと。

 

ぴかーーーーっ!

一気にリアリティが増すんです。

ということは、彼女は246号線を使っていたということ?

しかも大和市から世田谷ってめちゃくちゃ長距離な上に車の往来が激しいところだぞ!

そりゃ、バイク屋の社長が彼女に便宜を図る(何とか安全で負担の少ない通学方法を考える)のは当たり前だよと。

246号線の大和市〜世田谷の区間は自分もしょっちゅう利用しているので、すごい話に引き込まれてしまいました。

 

【あらすじ】

ある日、遅い時間に帰宅すると、なんとそこには小柄な女の子が裸のまま寝ていた。

どうやら酔っ払ってマンションの降りる階を間違えて、一つ下の階の自分の部屋に入ってしまい、

そのまま服を脱ぎ捨てて寝てしまったみたいだ。

なんと言うファンタジー!

どう考えても作り話だろうと思っていた中で、間違えて部屋に入ってしまったお詫びに彼女の部屋で食事をご馳走してもらうシーンで以下の記載がありました。

 

「お酒ありますけど、どれか飲みますか?」

ずらっと並んだお酒の中に大法螺というお酒があった。

 

ぴかーーーーっ!

もうこの時点でリアリティ増すんですよね。

大法螺というのは、「水曜どうでしょう」のワカサギ釣り対決で登場した北海道の地酒なんです。

一気に自分のテリトリーの中に入り込まれたようで、参りました。

 

やっぱり、自分の中に登場するものが物語に登場すると、本当か嘘かを考えるのをやめてしまいますね。

自分もリアリティがあるように書きたい・・・(一応事実しか書いていませんが)