暫く更新をサボっていましたがその間に古い新車が到着しました。
京都の老舗、マツモト模型のナハ22000系客車。
実車は大正9年から昭和2年まで製造された17m級木造客車です。



例によって某フリマサイトで3両8,000円。

以前から手持ちの大正〜昭和ヒト桁代の機関車にに牽かせる車両が欲しかったので好都合でした。

赤帯の等級表記付きは昭和13年頃迄。

新製後は東海道、山陽筋に使われましたが徐々にオハ35系の新型車両に押し出され、東北など地方の急行列車あたりに使われた頃でしょうか。

因みに秋田では営業用には昭和30年頃まで使われ、その多くは鋼体化改造され60系客車となり昭和57年頃まで使われていました。

改造されなかった車両の一部は救援車など業務用として木造車体のまま1970年頃まで使われました。

画像は以前オクに出ていたナエ17248、秋田鉄道管理局土崎工場構内にて1971年5月撮影の写真。

(こちらはナハ22000より古いホハ14000系)




尤も1971年の時点で秋田県内の私鉄羽後交通では国鉄から払い下げを受けたホハ14000形が営業用にまだ使われていました。

流石最貧県秋田です。



模型の車体は手作業により紙を切り抜き貼り付け組み立てたもの。複雑なダブルルーフや側面が自作にはネックです。



床下には大きな蓄電池箱と木造車体の緩みを補強するターンバックル。

床板には台車取付け穴が無く未使用品でした。



今となっては入手困難なカワイ製ゴム幌。



3両中1両だけ鋼製車スユニ30。

紙に裏側から歯車を押し付けて付けたリベット表現。



この3両だけではサマにならないのでオクを検索したらもう一両ナハフ25000とナハ22000が出ており落札。5両編成に。



こちらは台車付きですが連結器も未装着。車輪踏面も綺麗でこちらも未使用か?



手持ちの日光製TR11から古いロットを使い台車付きの車体に合わせるつもりです。



最近一部の若い鉄道模型趣味者(20〜30歳?)にマッチ箱と呼ばれた明治期の客車や大正期の鉄道院タイプの木造客車が人気があり、Nゲージでもペーパーキットが発売され、模型誌で作品が発表されるなど関心が高いようです。何故かは判りませんがステンレスやアルミ車体ばかりの最新型車両に対する反発と相次ぐ引退で過熱した国鉄〜JR初期車両人気への反動...だったら面白いのですが。



Bob Dylan、「Slow Train」。