アメリカ、再訪-6 ボスのTalk | くまきち、ボストンをいく

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2011年8月より米国ボストンへ留学中の3?歳、医師が政治、社会問題からグルメ、ゴシップまで、感じたこと、思ったことをだらだらと書き連ねていくブログです。

学会の翌日の昼には、ボスのTalkがありました。
テーマは私が昨年出した論文についてです。

そのセッションは4人が30分ずつの持ち時間でTalkするのですが、そのセッションのテーマが正に昨年出した論文の内容なのです。
そのセッションに選ばれた4人のうち、1人はすこし離れたテーマ。
残りの3人がそのテーマで話すのですが、2対1でやや我々の理論の方が優勢です。
セッションはなかなか盛況です。

トップバッターはボスです。
私が座っていたら、隣にラボのメンバーがきて一言、『Your work!!』。

そしてTalkが始まりました。
昨年私がプレゼンした時には、慣れぬ発表でぐだぐだでしたが(昨年の記事はこちら)、ボスが話すとこうも流れるようなプレゼンになるのかと、思います。

出てくるスライドには、私がやった実験の写真が次々と現れ、感慨深いものがあります。
そして最後のAcknowledgementでラボメンバーの紹介がありますが、私の名前が太線になっており、そこでボスが
『この仕事はこの”くまきち”によりなされたものです』とのコメント。

しんどかった実験や生活していくうえで大変だったことなどがいろいろ思い出され、万感の思いでした。
そして質疑応答もボスは軽やかにこなします。
さすがです。

そして二人目は私たちの理論に反対しているグループからの発表。
ここでも私の論文が出てきて、反対するコメントを出します。
今回、学会の抄録を見ていて、このグループが盛んに我々の理論を反証する実験結果を発表していたので気にしていましたが、このセッションでの発表を聞く限り、全く心配なさそうです。

そしてその次の発表は私たちの理論に沿った考えを持っているグループから。
ここでも私の論文が触れられていました。

ということで、良い経験ができました。

そしてその後のセッションでも、私が解析したマウスを使って隣のラボの人が実験し、その過程でいろいろアドバイスした内容を発表しているのですが、Acknowledgementで私の名前が登場し、ここでもあー役に立てたようで良かったなと思ったのでした。