入院15日目で、術後9日目。






術後に使用したフェンタニルの副作用で

食事が取れなくなり

副作用が消えてからも

元々少食なこともあって

食べることに興味を無くしてしまい

体重は減っていった。


数日前に

栄養士さんの病室訪問があって

とても細かな聞き取りをされた。


翌朝から個別メニュー。


毎日の食事をメニュー表と照らし合わせると

申し訳ないぐらいに娘の希望通りに

手が加えられている。


苦手な食材が入っていない献立で

調理方法も娘好みで作られている。


ドレッシングやジャムは

毎回娘の好きな味のもの。


牛乳はジュースに変更されていて

お菓子まで付いてくる…


栄養士さんや調理師さんが工夫して

食べたいという気持ちになる食事を

作ってくださったおかげで

少しずつ食欲も回復して

やっと半量近くまで食べられるようになっていた。






食べられそうなものがあったら

何でもいいから口から食べて欲しい…

そう先生や看護師さんから言われ続け

院内コンビニへ頻繁に通う。


おにぎりやパン、お惣菜の中から

娘が好きそうなものを

あれこれ買って病室へ戻るのだけど

娘の心に刺さるものは無く

『ママのご飯が食べたい』

と言われてしまう…


嬉しい言葉だけど

コロナ禍の付き添い入院中で病院に缶詰。


娘の願いを叶えてあげることは難しい…


コンビニで買えるものだと

他にはもうスイーツかお菓子しかない。


またいくつか見繕って病室に戻ると

ポテトチップスに手が伸びた。


久しぶりに食べたポテチに

美味しい!と笑顔を見せてくれた。


お菓子だけど、まぁ良しとしようか…






身体の方は、順調に回復している。


昼間の酸素吸入が無くなって

顔まわりがスッキリした。


顔色も良くなって

笑顔もおしゃべりも

手術前のように戻ってきた。