造影CT検査には

遅延性のアレルギーもあるのだとか。


帰宅後に異常があらわれた場合には

すぐに救急外来へ…と、事前に案内があった。


娘も不安になったのか、病院に戻ると言うので

急いで車を走らせ救急外来へ。






おそらく研修医だろう若い先生が

それはそれは丁寧に、一生懸命に診てくれた。


世の中のお医者さんが

みんなこうだったらなぁ…と思ってしまう。


不安が強い時ほど

寄り添ってくれる先生がいると心強い。






血圧も低く、様子を見るために

しばらくベッドで休むことになった。


『点滴もできるんだけど…』


娘の腕を見て、先生は黙ってしまった。






痩せていて血管も細い娘は

採血や点滴がなかなか成功しない。


数日前の採血でも刺し直しをされて

腕には、複数の刺し跡と大きな内出血。


反対側の腕は、今回の造影剤の点滴失敗で

刺し直した止血パッドがいくつも貼ってある。


両腕が痛々しい状態。


もう刺したくないよね…

と、小さく呟く先生の優しさに

心があたたかくなる。






時間と共に吐き気も落ち着き、血圧も戻る。


結局、造影剤のアレルギー反応だろう

という話で、夕方に帰宅することができた。






総合病院TのER看護師さんたち。


忙しいはずなのに

優しい声掛けと笑顔のお見送りが嬉しかった…