即身仏(佛)とは、飢餓や疫病、人々の苦しみを未来永劫救うために過酷な修行を経て自らの身体をミイラ化した僧侶の事をいいます。

全国で、10数体あまりが確認されているようです。

山形県の庄内地方には6体が座っておられるそうです。その全ての方が湯殿山仙人沢に山籠り修行をされたそうです。


即身仏になるには、山に籠り、1000日から5000日かけて五穀(米や麦等)を断ち、山草や木の実だけの木食行を行い、肉体の脂肪分を落とし、死期を悟ると、土の中の石室あるいは穴に籠り、鈴や鐘を鳴らし読経し続けます。その音が止まり、3年3カ月後に掘り起こされ、若干の手当が施され、乾燥させてから即身仏として安置されるそうです。

脂肪分をきちんと落せないとミイラ化出来ないそうです。


湯殿山注連寺は有名で、かつて出羽三山は女人禁制であったため、明治時代まで湯殿山詣の入り口であるこちらのお寺までしか女性は登ることが出来ず、このお寺から山に手を合わせたそうです。

参拝したいのですが、バスなどが通っておらず、車でないと難しいようです。

湯殿山 瀧水寺大日坊(日本遺産)も、アクセス的に難しく参拝できません。


私は、2カ所のお寺で即身仏を拝観しました。



鶴岡市にある  修行山 南岳寺




バスでも行けるかもしれませんが、私は鶴岡駅から、レンタル自転車を利用しました。少し距離はあります。2019年に参拝しました。

たしか、チャイムを鳴らすと、お寺の方が出てこられて、案内と説明をしてくださいました。



酒田市にある  砂高山 海向寺




本堂  左手に少し写っているクリーム色の建物に安置されています。入口に係の方がいらっしゃって(拝観料 500円)払います。





先月、初めて酒田市に行きました。観光案内所で観光地を聞いていたら、教えてくれました。

即身仏を拝観出来るなんて! 観光案内所で自転車をレンタルして行きました。


海向寺には、  

忠海上人 と 圓明海上人  

の2体の即身佛がおまつりされています。

堂内で、お寺の方が、イラストや鐘を用いて説明してくださいます。 堂内は撮影禁止となっています。


全てのお寺ではないかもしれませんが、即身仏は、12年に1回衣替えを行い、着ていた古い着物を裁断してお守りの中にいれる、即身仏御衣入御守を授かることができす。


即身仏をめぐる旅という、パンフレットの画像です。